Jリーグ旗 写真:Getty Images

 Jリーグは今月28日に「GWはJリーグへ遊びに行こう!」と題して、今年のゴールデンウィーク期間中に明治安田J1・J2・J3リーグ戦、YBCルヴァンカップにおける無料招待キャンペーンを実施すると公式発表。Jリーグの人気上昇、認知拡大が期待される一方、ネット上では無料チケットばら撒きへの批判が噴出。チケット転売の可能性も指摘されている。

 今季開幕から春休みのシーズンにかけても、公式戦124試合を対象に計17万人の無料招待キャンペーンを実施したJリーグ。当該キャンペーンの第一弾である明治安田J1リーグ開幕節・東京ヴェルディ対横浜F・マリノス(2月25日:国立競技場)では、雨天にもかかわらず、53000人を超えるファン・サポーターが詰めかけていた。

 「GWはJリーグへ遊びに行こう!」というキャンペーンでは、FC東京対町田ゼルビア(4月21日:味の素スタジアム)や鹿島アントラーズ対東京ヴェルディ(5月12日:茨城県立カシマサッカースタジアム)など、公式戦112試合を対象に、抽選で計12万人を無料招待。今月28日より、特設サイトでキャンペーンへの応募が始まっている。

 しかしX(旧ツイッター)では、無料招待キャンペーンに対して「またチケットばら撒きか…」「Jリーグはプロモーションが下手」「目先の数字に拘るばかり…」といった批判が。「無料招待で観戦した客のうち、その後自らチケットを購入した客の数を出すべき」といった指摘も相次いでいる。

 また、今季開幕から春休みのシーズンにかけて実施されたキャンペーンでは、『メルカリ』をはじめフリマサイトでのチケット転売が大量発生。「また転売する人が出そう」「Jリーグは転売防止策を講じないと」「配布した人たちが何人きたのか、何人転売したのか公表すべき」といった声が挙がっているほか、韓国サッカーに精通するSNSユーザーが「韓国ではチケット転売や集客に繋がらないから、無料チケットの配布が禁止されている」と指摘するなど、“日韓比較論”も湧き起こっている。

 なお、Jリーグは今回のキャンペーン実施にあたり、4月6日よりJクラブがある全都道府県でテレビCMを順次放映するという。無料招待による効果を検証し、公式サイト等で検証結果を報告することにより、ファン・サポーターを納得させる必要があることは確かだ。