菅原由勢 写真:Getty Images

 日本代表DF菅原由勢(AZアルクマール)とFW上田綺世(フェイエノールト)とともに仕事をしたオランダ人指導者が、両選手の振る舞いや性格を比較。菅原本人も日本人選手の特徴を分析している。

 オランダ紙『デ・フォルクスクラント』は今月29日、小野伸二氏(現北海道コンサドーレ札幌アンバサダー)がかつてフェイエノールトで活躍したことを紹介した上で、オランダでプレーする日本人選手を特集している。

 これによると、AZやフェイエノールトのアシスタントコーチとして、菅原や上田を指導していたマリノ・プシッチ氏(現シャフタール・ドネツク監督)は、かつて「菅原は生まれつき外向的だけど、上田の場合はそうではない。言語の壁は、特に内向的な日本人選手がチームに溶け込むことを難しくする。上田はありのままの自分を受け入れてもらわなければならない」と、両選手を比較したという。

 日本代表でもDF長友佑都(FC東京)と同じくムードメーカーとして注目を集めている菅原だが、自身のスタンスについて「僕は(チームメイトと)コミュニケーションをとって、楽しむのが好きなんです。AZでは最初から踊って、歌って、笑っていたんですけど、それは日本人にとって普段の姿ではないですね」とコメント。

 『デ・フォルクスクラント』は、日本人選手に対する現地メディアの見方について「『日本人選手は謙虚、内気、勤勉、従順だ』といった固定概念を繰り返すことが多い」と綴っている。

 菅原、上田の他にもFW小川航基、MF佐野航大(いずれもNECナイメヘン)、MF三戸舜介、FW斉藤光毅(いずれもスパルタ・ロッテルダム)など、日本人選手の活躍が目立つオランダ1部リーグ。先月28日開催の第23節では、ナイメヘン対ロッテルダムで日本人選手4名がスタメン出場し、現地でも反響を呼んでいただけに、日本人選手に対する注目度は今後さらに高まるかもしれない。