■片目のトレーニングに挑戦

片目での筋トレを実践するバウアー投手。高重量のバーベルを使ったスクワットなどを行っていたが、「筋トレメニューに関しては両目でも片目でもパワーが落ちることはない」と分析した。

ブルペンの投球では、右目、左目、両目を開けたときのパフォーマンスを比較。持っているあらゆる球種を投げ、その結果をアプリに記録する。右目のみを開けたときの結果は両目を開けたときと大差がなく「つまり片目でも投げられるということだ」と結論づけた。

さらにバッティングも片目で挑戦。バントを当てようとするも思うようにいかず、「全然見えない、これ怖いな」「ボールが2つに見える」と感覚を伝える。スイングでもミートした回数は少なく、「人生ずっと両目で打っていた人が片目で、3Aレベルで戻ってくるなんて凄すぎる」とロビンソン氏に感服した。

■試合でも片目投球

バウアー投手は実際の試合でも片目投球を行った。片目で試合を戦い抜くことは可能と感じつつ、「でも僕には両目を開けるという選択肢があったから、それを選んだ。片目だけで勝負はしたくない」と明かす。

「その選択肢がない(両目でプレーできない)にもかかわらず、3Aプレーするドリューは本当に凄い」と改めて称賛。

「僕にとってこの1週間、(片目のトレーニングを)無理してでもやってよかったと思う。何が難しくて、何が簡単で、何が同じか学べた」と振り返り、「君たちも1度片目を瞑って生活してみてほしい」「(親切を求める人の)苦しみが分かる人になってほしい」とメッセージを送った。