車中泊・アウトドア関心層が応募・参加をした 2023年度:北海道上川町 / 青森県 地域連携DMO 事例紹介

 2022年(令和4年)、日産自動車 株式会社と茨城県高萩市は「車中泊体験の実証実験に関する協定」を締結をし、実証実験を実施しました。それをきっかけに全国各地の自治体・DMOよりお声がけをいただき、2023年度(令和5年度)は、北海道上川町とClan PEONY 津軽(青森県:地域連携DMO)の2つの地域との取り組みを実施させていただくことができました。

 ここに当取り組みのご報告をするとともに、みなさまの参考にしていただきたく思っております。

日産キャラバンが日本各地の課題解決に取り組む「車中泊体験の実証実験に関する取り組みレポート」を公表

  • 当レポートの概要

日産キャラバンが日本各地の課題解決に取り組む「車中泊体験の実証実験に関する取り組みレポート」を公表

 「当取り組みの経緯・目的、実施タイムライン、実証ツアー概要、応募データの分析、工夫したポイント、参加の様子、担当者の声、全体総括、今後の展望」などをまとめております。今後、同様な課題をお持ちでなにかしらの手立てを検討されている自治体、DMOや再生が必要な観光関連などの事業体の参考になるかと思いますので、ぜひご覧いただきたく思います。


  • 取り組みの背景・目的

 日本各地では「増え続ける空き家、宿泊施設の老朽化や不足、市街地からの2次交通の不足」など、さまざまな課題が山積されている状況です。またコロナ禍が収束し、改めて「観光コンテンツの活性化や差別化」が求められています。


 その中で、新たなレジャースタイル・宿泊手段として注目を集めている「車中泊」を、新たな観光産業の手段として活用することで、地域の観光課題を解決する観光プランの創出ができると考え、2022年、茨城県高萩市と協定を締結いたしました。豊かな自然と車中泊を活用し観光活性化を図る実証実験を皮切りに、自治体・観光協会・ DMOなどと連携し観光事業の活性化に取り組む計画を進めてまいりました。


 2023年度は、北海道上川町とClan PEONY 津軽(青森県:地域連携DMO)の2つの地域との取り組みを実施させていただきました。各地域の個別・特有の課題に向き合い、潜在する観光名所、自然資産、アクティビティの洗い出しながら、何から着手をすべきかの検討を重ね「実証ツアー」というカタチの取り組みを実施いたしました。


 課題は、一足飛びには解決できませんが、ともに一歩を踏み出すことで、解決するヒントの見出しや各地域の方々、関係者の意識変化、モチベーションアップに寄与できるのではという視点で取り組みを行なっています。


  • 今後の展望

 今回、取り組みを行なった地域同様に、観光産業において同様の悩みを抱えた地域も多く存在することから、他自治体、DMOや再生が必要な観光関連などの事業体でも今回の取り組みをモデルケースとした観光活性プロジェクトを実施していきたいと考えております。


 今後も当取り組みにご興味を持ってくだされば、今回の実証実験における応募者の属性データや行動履歴・アンケートや、取り組みの運用ノウハウ・フロー、PRプロモーション、定期的な車両貸与などを行うことで、各地域が主体となって事業を展開できるよう支援ができたらと考えております。ぜひ、各地域の方々、自治体、DMO、関連事業者および弊社がWin-Winとなる仕組みづくりを構想していきたいと考えております。


  • これまでの取り組みについて

日産キャラバンが日本各地の課題解決に取り組む「車中泊体験の実証実験に関する取り組みレポート」を公表

2022年度に実施をしました茨城県高萩市「高萩ムーバブルビレッジ構想 車中泊体験実証実験レポート」(2023年6月24日公表)の資料なども掲載をしておりますので、あわせてご覧ください。



  • 日産キャラバンについて

日産キャラバンが日本各地の課題解決に取り組む「車中泊体験の実証実験に関する取り組みレポート」を公表

 1973年の発売以降、日産自動車を代表する商用バンとして長年愛されてきた「キャラバン」は、今年で発売51年目を迎えます。2021年度には、2017年以来となるビッグマイナーチェンジも行いました。「キャラバン」の特徴である4ナンバークラスNo.1※の荷室長はそのままに、フロントグリルとバンパーを刷新。よりダイナミックで力強く、存在感のあるデザインとしました。 インテリアは、黒を基調とし、落ち着いた雰囲気を演出。また運転席には、先進的で視認性、操作性を大幅に向上したファインビジョンメーター(5インチ TFT ディスプレイ付)を採用しました。 安全装備では、全車が、「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」の対象となり、安全性能を大幅に強化。上質かつ使い勝手の良いキャラバンは、遊びも仕事も極める全てのプロフェッショナルを満足させる「プロ中の、プロ仕様。」となっています。

※ バン プレミアムGX5人乗(荷室最大時)。小型貨物車カテゴリー4ナンバークラスでNo.1。荷室長3,050mm。2022年6月現在 日産調べ。

日産キャラバンが日本各地の課題解決に取り組む「車中泊体験の実証実験に関する取り組みレポート」を公表

 車中泊を目的としたユーザー向けにラインアップされる「キャラバン マルチベッド」は、荷室に折りたたみタイプのベッドを搭載し、さまざまなベッドアレンジによりシーンに合った使いわけが可能です。

 食事や作業を快適に行うことができるよう、脱着式テーブル付車も設定されています。脱着式テーブルは高さ調整はもちろん取り外すことができ、寝る時の妨げにもなりません。

 また、キャラバン全車に「ラゲッジユーティリティナット」機能が備わっており、荷室内に設けられた32か所のねじ穴を活用することで、荷物の固定やフックの装着など、ボディに穴をあけることなく自由自在なアレンジを可能にします。