ダヴィド・モーベルグ 写真:Getty Images

 浦和レッズからギリシャ1部アリス・テッサロニキへ期限付き移籍中の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグは、元サンフレッチェ広島、アビスパ福岡所属選手のDFエミル・サロモンソン擁するスウェーデン1部IFKヨーテボリへの復帰が破談。浦和復帰も実現せず、テッサロニキ残留が決まっている。

 モーベルグはマチェイ・スコルジャ前監督のもと浦和で出場機会に恵まれず、昨年7月にテッサロニキへ移籍。ギリシャでは公式戦6試合続けて先発出場も、10月以降はほぼ全試合でベンチスタート。ギリシャメディア『SDNA』は昨年12月下旬に「彼のパフォーマンスは期待外れ。クラブ関係者は彼に失望している。契約解除、もしくは移籍により、テッサロニキを去る可能性は否定できない」と、構想外の可能性を報じていた。

 するとスウェーデン国内の複数メディアが、今年1月中旬に古巣ヨーテボリやIFKノルシェーピンとの交渉を報道。しかしスウェーデンメディア『Sportbladet』が今月1日に「税金関係の問題により、モーベルグのヨーテボリ復帰は90%の確率で破談に終わる」と伝えたほか、同クラブの幹部も「(税金関係の問題は)我々には解決できない問題」と語った上で、同選手の再獲得断念を明言していた。

 一方、ギリシャのTV局『アスロスニュース』が今月4日に「テッサロニキへの期限付き移籍は終了するとみられる」とした上で、浦和復帰の可能性を報道。しかし、Jリーグの移籍ウィンドウ最終日である27日までに復帰することはなかった。

 そんなモーベルグの去就について、『SDNA』は28日に「スウェーデンの移籍ウィンドウは27日に終了。モーベルグは2023/24シーズン終了までテッサロニキの一員だ」とリポート。ギリシャ1部リーグのプレーオフでターンオーバー要員として起用される可能性を伝えたものの、「テッサロニキがモーベルグを放出する方針に変わりはない。今夏に延期された」と綴っている。

 なお、テッサロニキは2023/24シーズンのギリシャ1部レギュラーシーズンを12勝6分8敗で終了。譲位6クラブによるプレーオフは今月11日から始まっており、5月13日にかけて10試合を戦う。同月18日には国内カップ戦の決勝も控える中、果たしてモーベルグが再びギリシャでプレーすることはあるのだろうか。