札幌ドーム 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌はGK高木駿など怪我人が相次ぐ中、明治安田J1リーグで最下位に低迷。今月30日に第5節ヴィッセル神戸戦を控える中、同クラブの三上大勝代表取締役GMがY.S.C.C.横浜からGK児玉潤を完全移籍により獲得した理由を説明している。

 現在26歳の児玉は、東京ヴェルディの下部組織、桐蔭横浜大学、東京武蔵野シティFC(現横河武蔵野FC)、福山シティFCを経て、昨年からYS横浜でプレー。加入1年目からJ3リーグで37試合に出場するなど正守護神として活躍し、今年1月7日に契約更新。今季もJ3開幕からリーグ戦全6試合でフル出場していたが、今月26日に札幌への完全移籍が決まった。

 三上GMは28日にクラブ公式YouTubeで公開された番組で、児玉の獲得に言及。「アグレッシブで、すごく足元がしっかりしたGK」と同選手のプレースタイルに触れた上で、昨年の夏頃から複数回にわたりYS横浜の公式戦を視察していたことを明かす。

 また札幌のGK陣については、高木の長期離脱が避けられない一方、GK菅野孝憲は復帰間近であるとのこと。三上GMは「菅野、阿波加俊太、中野小次郎のGK3名体制で今季を戦うことも(選択肢の)ひとつ」としつつも、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督による攻撃的なスタイルを継続するにあたって「GKが4名いるということは、我々の中で大きな意味合いがある」とコメント。

 「GK3名だと、ゲーム中心にトレーニングを組んだ時、1名のGKしか残らないという状況が割と多い。GKのフィジカルコンディションを加味し、さらに良いトレーニングをフィールドプレーヤーにさせるという環境等を考えた時に、やっぱりGK4名体制だと感じた」

 「GK1名を獲得するならば、我々のスタイルにフィットする、菅野、高木、阿波加、中野がそれぞれ色々な特徴を持っている中、より攻撃的なGKを獲得した方が効果的であり、競争力も上がる」と、GK獲得にあたっての基準にも言及した。