山本理仁 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属のパリ五輪世代U23日本代表MF山本理仁が、自身の去就に言及。プレミアリーグ(イングランド1部)移籍への思いを明かした一方、欧州でプレーする難しさも語っている。

 東京Vでプロデビューした山本は、G大阪を経て昨年7月にSTVVへ期限付き移籍。以前から思い描いていた海外挑戦を果たしたが、今季はここまでベルギー1部リーグでわずか5試合のスタメン出場にとどまっている。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月28日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』では、山本と鹿島アントラーズOB内田篤人氏が対談。話題がJリーグと海外サッカーの違いに及ぶと、山本は「ベルギーだからというのもあるかもしれないけど、やっぱりガチャっとすることは日本よりも多い」と、コンタクトの多さに言及。

 「(日本と海外のサッカーの違いは)ものすごく感じる。やっぱり日本の方がやりやすい」とした上で、「(自分がボールを持っている時)近くに味方がいてくれるので、ボールを預けられる。当てて戻してとか。周りを見る時間ができる。海外の場合だと、味方同士の距離が遠いので、『個人で剥がせ』という考えが強いから、難しさはある」と、味方選手との距離感にアジャストできていない自身の現状を明かしている。

 それでも、同選手は「今後サッカーをする上で、行ってみたい国は?」と訊かれると、「やっぱりプレミアリーグは最終的に行きたいですね」とステップアップ移籍への思いを告白。コンタクトプレーの多いプレミアリーグの舞台に立つ自身の姿を思い描いた。

 STVVでのプレーを通じて、「守備はある程度できる方ではあるので、攻撃面を改善したいですね」と、今後のさらなる成長を誓った山本。来月にはAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選を控えているだけに、大舞台での活躍が期待される。