さらに、雅子さまが秋篠宮家への批判を承知し、「以前のように愛子さまが佳子さまに憧れられていることに、不安を覚えずにはいられないでしょう」と、いうのである。
佳子さまは自立心旺盛で、少し短気だとか自分の意見を曲げないのは確かだが、それが愛子さまや悠仁さまに対するリーダーシップをとれる力になっていることは、私の記事でも指摘したところだ。
愛子さまが大学三回生まで全くといっていいほど登校されなかったとか、成年の記者会見を四ヶ月も先延ばしにし、単独公務をいつになっても始められないことなど決して褒められたことではない(大学に通学しないことが親孝行で立派だと褒める愛子さまファンの存在などいちばん陛下が迷惑に思われているだろう。陛下は学問以外の学生生活の大事さを記者会見で何度も繰り返し指摘されている)
ただ、それは、愛子さまの完璧主義の発露のようだ。もしも両親に病気をうつしてはいけない、慣習的に決められた時期を遅らせても完璧な記者会見をしたいということもある。
それと同時に、佳子さまのように自立した女性として颯爽と振る舞いたい、同じように美しくありたいというのは愛子さまにとって目標として佳子さまがあるのは素晴らしいことだ。
愛子さまが皇居の葡萄間という天皇ご一家のための専用歯科治療室で歯列矯正をされたと『女性自身』(電子版2023/08/29)にあるが、皇室外交という観点からもプリンセスが美しくなろうとすることは良いことで批判すべきでない。
美智子上皇后陛下が気を抜かない心配りで、常に優雅に振る舞われたことも称賛すべきことだし(皇室は国の顔なのだから一般人についてのルッキズム批判と同じ基準で論じるべきでない)、佳子さまはいろんな側面で美智子さまのなさりようを引き継がれていると思う。
そして、愛子さまが最近、すっかり美しくなられたというのも、何も自然にそうなられたのでなく、佳子さまという目標があることが良い方向に作用している。
その意味で佳子さまへの訳の分からない批判をいちばん悲しまれているのは愛子さまだろう。
また、佳子さまが自分より贅沢な生活されているはずもなく、自分もいつか同じように攻撃されるのでないかと不安にも思われているだろうし、それがさまざまな活動を躊躇される原因になっているかもしれない。
いずれにせよ、上皇ご夫妻の二人の孫の仲の良さを引き裂こうという報道によいことなど何もあるまい。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?