サガン鳥栖所属FW樺山諒乃介は、今月30日に明治安田J1リーグ第5節の町田ゼルビア戦を控える中、横浜F・マリノス時代を回顧。興國高校(大阪)時代の恩師である内野智章氏(現奈良クラブ・ユースコーチ兼テクニカルダイレクター)との対談で、プロサッカー選手として成功するための条件を語っている。
興國高校入学前から有望株として期待されていた樺山は、高校2年の夏から3年なるまでの間、複数回にわたり横浜FMの練習に参加。2021年に横浜FMへ加入すると、2月26日のJ1開幕節・川崎フロンターレ戦で高卒新人として異例の開幕スタメン出場を果たし、注目を浴びていた。
そんな樺山は、同じく興國高校出身のFW宮原勇太(グールニク・ザブジェ)とともに内野氏と対談。高校時代を振り返る様子は、今月26日に内野氏のYouTubeチャンネルでアップされている。
この3人の対談では、筋トレの重要性も話題に。内野氏が育成年代の指導方法で迷っていることとして、「高校の時から筋トレとかをめちゃくちゃ鍛えた方が良いのか。技術、戦術中心の方か良いのか」と語ると、樺山は「僕は高校3年に横浜FMで(筋トレを)始めた。今戻れるとしたら、もうちょっと早く高校2年の夏くらいから筋トレをやりたいなと思う。高校サッカーとJリーグでは、プレー強度や球際の強さが全然違う」と語るなど、自身の経験を振り返っている。
また、内野氏が「(筋トレを)自主練習でやるよりも、チーム全体でそのような時間を設けた方が良いと思う」と持論を述べると、樺山は「それはいらないと思う」と反対。「僕とかもそうだけど、(Jクラブの)練習参加に行けば、筋トレの大事さには勝手に気付く。それで僕は(筋トレを)やっていた。(筋トレの重要性に)気付かない選手は多分、プロに行っても厳しいのかなと思う。それならば、自主トレで(筋トレを)やった方が良いと思う」と、Jリーグで通用する選手と通用しない選手の差に言及した。
「鳥栖はまだタイトルを獲ったことがなくて。個人のステップアップのためにも、今年はチームのタイトルのために頑張りたい。個人的には欧州で活躍したいという気持ちがある」と今後の目標も語った樺山。一般論として、Jリーグよりも欧州5大リーグの方がプレー強度が高いだけに、今もなおフィジカルの重要性を感じているようだ。