エナジードリンクを販売する大手飲料メーカー『レッドブル』が、FW杉本健勇ら擁する大宮アルディージャはの買収に動いている模様。ドイツメディア『RBライブ』が今月27日、買収にむけての問題点を指摘した一方、Jリーグが規制緩和に踏み切る可能性も伝えている。
同メディアは「レッドブルが日本進出を計画」という見出しのもと、大宮買収への動きをリポート。独自に入手した情報として、「Jリーグはブンデスリーガと同様、クラブ名に企業の名前を入れることが認められていない。くわえて、日本に拠点を置かない外国人投資家としてクラブの株式の過半数を取得することは認められていないため、プロジェクトが停滞している。それでもレッドブルは日本市場を調査し続けており、将来規制が緩和され、レッドブルにとって魅力的な参入が可能になるというシグナルを受け取っている」と報じた。
また、『RBライブ』は「日本人選手のトレーニングとメンタリティーは、レッドブルのプレー哲学にフィットする」と主張。日本人選手の特徴について「テクニックに優れているが、何よりも闘争心が強く規律正しい」と説明した上で、「マーケティングの観点からも非常に魅力的。大宮が注目されたのは、世界最大規模の都市である東京に近いからだ」と綴っている。
レッドブルは、日本代表MF南野拓実の古巣であるオーストリア1部ザルツブルクを2005年に買収したほか、2009年に当時ドイツ5部だったライプツィヒの経営権を取得し、わずか8年でブンデスリーガに参戦したことでも話題を呼んでいた。
ザルツブルクをはじめ、傘下に置くクラブのカラーが赤と白に統一されていることでも話題のレッドブル。オレンジを基調とする大宮が、赤と白に染まることはあるのだろうか。