能登の復旧・復興を考える住民参加型ワークショップ「のと未来トーク」が4月6日より被災6市町(輪島市、珠洲市、七尾市、能登町、穴水町、志賀町)および金沢で開催されます。
東北復興に関わったゲストを招き復興を考える
東北復興に関わったゲストらを招き、被災市町をどう復興していくか、これからのまちづくりについて考えるヒントを聞き、仕事や暮らし、インフラ、祭りや地域文化の継承、学校や子どもの居場所などについて住民同士で話し合っていくといいます。
大人だけではなく、子どもの意見も聞きたいと考え、子どもたちで“これからのまちについて”話し合うテーブルも設けるそうです。また、乳幼児や小学校低学年の子どもに関しては、子どもスペースがあるとのこと。子どもを抱っこしながらの参加も問題ないそうで、子育て中の人も高齢の人も子どもたちも、参加してほしいといいます。
「のと未来トーク」で挙がった声は、石川県庁にも届けられるとのこと。
ゲスト
安宅和人さん
慶應義塾大学環境情報学部教授、LINEヤフー株式会社シニアストラテジスト
富山県水橋の海沿い出身。能登を毎日見て育つ。データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。一般社団法人 残すに値する未来(風の谷を創る運動)発起人。国交省や環境省の基本計画の壁打ちに加え、科学技術及びデータ×AIに関する公的検討に多く携わる。イェール大学脳神経科学PhD。著書に『イシューからはじめよ』(英治出版)、『シン・ニホン』(NewsPicks)ほか。
菅野拓さん
大阪公立大学大学院 文学研究科 准教授
博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は人文地理学、都市地理学、防災・復興政策。災害対応やNPOの活動を継続的に調査・実践。近著に『つながりが生み出すイノベーション―サードセクターと創発する地域―』、『災害対応ガバナンス―被災者支援の混乱を止める―』(いずれもナカニシヤ出版)。内閣府「被災者支援のあり方検討会」委員など。
高橋博之さん
株式会社雨風太陽 代表取締役
1974年、岩手県花巻市生まれ。青山学院大卒。岩手県議会議員を経て、2013年NPO法人東北開墾を立ち上げ、世界初の食べもの付き情報誌「東北食べる通信」を創刊。2016年にスマホアプリ「ポケットマルシェ」を開始し、約70万人の都市の消費者と約7,900人の地方の生産者をつなぐサービスに。「関係人口」提唱者として、都市と地方がともに生きる社会を目指す。
太刀川英輔さん
NOSIGNER代表
明日の希望につながるプロジェクトを手掛けるデザインストラテジスト。モノ・空間・平面のデザインを横断し、100以上の国際賞を受賞。生物の適応進化から創造性の本質を学ぶ「進化思考」の提唱者。主なプロジェクトに、東京防災、PANDAIDなど。主著『進化思考』(海士の風、2021年)は第30回山本七平賞を受賞。JIDA理事長。WDO理事。金沢美術工芸大学客員教授。
藤沢烈さん
一般社団法人RCF 代表理事
一橋大学卒業後、マッキンゼー日本支社を経て、東日本大震災後、RCFを設立し災害復興に関する情報分析や事業創造に取り組む。現在は、全国での復興事業及び地方創生事業を、行政や企業など多様なセクターとの連携を通じ展開している。復興庁復興推進委員、ふくしま12市町村移住支援センター長を兼務。
今村久美さん
認定NPO法人カタリバ代表理事
2001年にカタリバを設立し、様々な教育活動を行う。311以降は「震災の悲しみを、強さに変える」をめざし、8回の災害で専門チームによる支援を実施。能登の震災でも「できることがあれば全部やる」想いで取り組む。ハタチ基金代表理事。地域・教育魅力化プラットフォーム理事。中央教育審議会委員。著書に「NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書」(ダイヤモンド社、2023年)」