中村敬斗 写真:Getty Images

 日本代表FW中村敬斗は、昨年夏にオーストリア1部LASKリンツからFW伊東純也擁するリーグアン(フランス1部)スタッド・ランスへ完全移籍。現地メディアが同選手の年俸額を報じているほか、本人がランス移籍の理由を語っている。

 中村は2019年7月にガンバ大阪からオランダ1部FCトゥウェンテへ移籍すると、その後はベルギー1部シント=トロイデンVVなど欧州複数クラブに在籍。2022/23シーズンにオーストリア1部リーグで14ゴール4アシストをマークすると、昨年8月にリンツからランスへ完全移籍。今季ここまでリーグアン17試合の出場で2ゴール1アシストと結果を残している。

 そんな中村は、インターネット動画配信サービス『DAZN』のインタビューに対応。自身の現状について「馴染んできたなっていう時に怪我があって、復帰してまたちょっと馴染んできたなっていう時にアジアカップがあったりとか。波に乗る前に代表戦や怪我があったので、ランスに完全にフィットしているという感じはない」と、やや複雑な思いを覗かせている。

 また、リーグアンへ移籍した理由を訊かれると、「欧州5大リーグに移籍したかったし、それは前のクラブ(LASKリンツ)から移籍する時に考えていたこと。特にランスは夏に移籍してきたけど、その前の冬にも声をかけていただいた。そういった熱意を感じたので(ランスへの移籍を)決断した」とコメント。リバプールやボルシア・ドルトムントなど複数クラブからの関心が報じられた中、以前からランス首脳陣の評価が高かったことを明かしている。

 伊東とともに攻撃陣をけん引する存在として期待されている中村だが、年俸額はそこまで高額ではない模様。フランス紙『レキップ』では、今月21日にランス所属選手の月給ランキングが紹介されているが、中村は6万ユーロ(約980万円)、年俸換算で72万ユーロ(約1億1800万円)であるとのこと。チーム内最高給取りの伊東よりも月給で4万ユーロ(約620万円)少ないという。

 日本代表選手では、ASモナコ所属MF南野拓実が月給23万ユーロ(約3800万円)、年俸換算で276万ユーロ(約4億5400万円)を受け取っている模様。イタリアメディア『トゥットメルカート』は2月29日、MF鎌田大地(ラツィオ)の年俸が300万ユーロ(約4億9000万円)だと報じているだけに、中村の年俸は日本代表選手同士の比較でやや低いと考えられる。