機械式に限定すると、デイト付き、デイデイト付き以上の付加機能を持つ時計の選択肢はそれほど多くないが、供給されるムーヴメントが増えたことで20万円台の価格帯で購入できる時計の選択肢も広がっている。
時刻表示のほかにプラスアルファの機能を搭載したファンクション系モデルのなかで最も種類が豊富なのが、機械時計の動力であるゼンマイの巻き上げ残量を表示するパワーリザーブインジケーター搭載モデル。ムーンフェイズ、トリプルカレンダー(デイト表示、曜日表示、月表示)は選択肢が極端に少なくなるが、国産ブランドであれば20万円台から魅力的なモデルが選択肢に入ってくる。
そこで本記事では、そんな魅力的な20万円台までの付加機能搭載モデルを厳選。ムーンフェイズ機構、パワーリザーブインジケーター、カレンダー機構の3つの部門別に編集部おすすめのモデルを紹介する。どれも高いコストパフォーマンスを誇る良質時計であるため、時計選びの参考にしてほしい。
【ムーンフェイズ機構とは】
月齢を文字盤で表示する機械式時計の古典的機構で、新月から満月までの月齢(月の満ち欠け)を表す昔からある定番機構のひとつ。月は地球の周りを公転することにより、地球から見える月の輝く部分が変化する。これを月相といい、この月相を文字盤に設けられた扇型のサブダイアルで表示するのが一般的だ。かつては航海などで使用する実用機構であったが、現在はデザイン的な要素として採用されている。
●ムーンフェイズ搭載おすすめモデル
高機能性とギミック感を兼ね備える、老舗国産メーカーの大人気モデル
オリエントスター/
M45コレクション
F7 メカニカルムーンフェイズ
ポインターデイトを同軸で備えたムーンフェイズ表示、パワーリザーブインジケーターに加え、テンプの動きを鑑賞できるセミスケルトン仕様となっており、20万円台を切る手頃な価格を実現。機械式時計ならではの機構とメカニカルな造形を堪能できる、機械式ビギナーにもおすすめの1本だ。
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