ヨシプ・チャルシッチ 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは今年1月、町田ゼルビアへ完全移籍した元日本代表DF昌子源の後釜確保を目指す中、クロアチア人DFヨシプ・チャルシッチ獲得でFK TSC(フドバルスキ・クルブTSC)と合意も、正式契約を結ばず。コンディション不良によりTSCへ戻ったが、ここに来てチャルシッチとの契約締結を望む声が噴出。同選手のSNS投稿に、鹿島所属FW鈴木優磨やMFギリェルメ・パレジが反応している。

 現在30歳のチャルシッチは、身長187cmで左利きのセンターバック。UEFAヨーロッパリーグの舞台でSCフライブルク所属MF堂安律と対戦するなど、TSCの主力選手として活躍していた。鹿島は今年1月8日、チャルシッチの完全移籍でTSCと合意に達したと公式発表。しかし来日後に実施したメディカルチェックの内科検査で問題が見つかったとして、双方合意のもと正式契約を結ばなかった。

 鹿島移籍破談後のチャルシッチについては、セルビアメディア『MozzartSport』は先月8日に「彼はセルビアへ帰国した」とリポート。手術を受ける必要があり、復帰まで2カ月を要する見込みであるほか、復帰後にTSCでプレーする可能性も伝えていた。

 そんなチャルシッチは今月25日にインスタグラムを更新。グラウンドでランニングを再開する自身の姿をアップするとともに、「より強くなって戻って来るよ。僕をサポートしてくれたすべての友人と家族に感謝している。また近いうちに会おう」と綴っているほか、「fktsc」「kashimaantlers」とハッシュタグ付きのコメントも添えている。

 復帰に向けて前進しているチャルシッチの様子は、鹿島サポーターの間で話題になっているが、同クラブ所属選手も関心を寄せている模様。鈴木が炎の絵文字とともに「my guy」と言葉を返すと、パレジは拍手の絵文字で喜びをあらわにしている。

 今月27日にJリーグの第1登録期間(ウィンドウ)最終日を迎えるため、リーグ戦再開前でチャルシッチを獲得する可能性は限りなくゼロに近いと考えられる。それでもネット上では「夏に契約する可能性あるかも」「鹿島はチャルシッチとの縁を大事にしてほしい」といった声が挙がっている。