チアゴ・アウベス(ガンバ大阪在籍時) 写真:Getty Images

 かつて清水エスパルス、サガン鳥栖、ガンバ大阪、ファジアーノ岡山でプレーしていたブラジル人FWチアゴ・アウベスは今月19日、ブラジル2部シャペコエンセを退団。SNSを通じてJリーグ再挑戦をほのめかしていたが、明治安田J2リーグ19位の徳島ヴォルティスへ移籍する可能性があるという。

 現在31歳のアウベスは、2017シーズンに清水でプレーしたほか、翌2018シーズンから約1年半にわたり韓国1部・全北現代に在籍。2019年7月に全北から鳥栖への完全移籍によりJリーグへ復帰すると、その後はG大阪、岡山でプレー。岡山では加入1年目の2022シーズンにリーグ戦で16ゴールをマーク。チームをJ1昇格プレーオフ進出へ導いたが、翌2023シーズンは27試合の出場で6ゴール。昨年12月27日にシャペコエンセへの完全移籍が正式決定していた。

 しかし、シャペコエンセの一員として迎えた2024シーズンのサンタカタリーナ州選手権では、全11試合中9試合でプレーも、スタメン出場はわずか2試合。クラブは今月19日に双方合意のもとアウベスと契約解除したと、公式発表していた。

 3か月足らずでシャペコエンセを退団したアウベスの去就については、ブラジルメディア『ND Mais』が19日に「彼はアジアへ移籍する可能性が高い」とリポート。すると、本人は翌日にインスタグラムを更新。医者とのツーショット投稿を引用しているが、当該投稿には「日本へ向かう途中だ。ブラジルは最高だし、友人に感謝しているよ」と綴られていることから、新天地が日本である可能性が高いとみられていた。

 Jリーグの第1登録期間(ウィンドウ)最終日が今月27日である中、アウベスは26日時点で徳島の通訳である畠本フェレイラ真之氏、同クラブ所属のDFエウシーニョ、GKホセ・アウレリオ・スアレスのインスタグラムアカウントをフォロー。ネット上では「チアゴは徳島移籍かな」といった声が挙がっている。

 なお、徳島はJ2開幕から6試合で1勝1分4敗とスタートダッシュに失敗。今月13日開催のYBCルヴァンカップ1回戦でも、AC長野パルセイロ相手に1-5と大敗を喫した。吉田達磨監督の解任論が加速する中、得点力アップに向けて緊急補強へ動いた可能性が考えられる。