北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は今季、GK菅野孝憲やGK高木駿など怪我人が相次ぐ中、明治安田J1リーグで最下位に低迷。今月26日、J3リーグ所属Y.S.C.C.横浜からGK児玉潤を完全移籍により獲得したが、今年1月にYS横浜と契約更新した際のコメントに注目が集まっている。

 現在26歳の児玉は、東京ヴェルディの下部組織、桐蔭横浜大学、東京武蔵野シティFC(現横河武蔵野FC)、福山シティFCを経て、昨年からYS横浜でプレー。加入1年目からJ3リーグで37試合に出場するなど正守護神として活躍し、今年1月7日に契約更新。今季もJ3開幕からリーグ戦全6試合でフル出場していたが、Jリーグの第1登録期間終了前日に札幌への個人昇格が決定。

 そんな児玉はYS横浜と契約更新した際、クラブ公式サイトを通じて「2024シーズンはJ1・J2でプレーしたかったのが本心ですし、ギリギリまで上のカテゴリでプレーしたい気持ちがありました。しかし年が明けても正式なオファーは無く、Y.S.C.C.でプレーすることを決めました」

 「自分の挑戦を最後まで待ってくれたクラブのために、今シーズンY.S.C.C.の選手として戦うと決めたからには、強い覚悟を持ちクラブのために、死に物狂いで全て出し尽くし戦うことを約束します」と、ファン・サポーターに報告していた。

 それだけにX(旧ツイッター)上では、札幌移籍直後に契約更新時のコメントが拡散。「大裏切りで草」「うちのクラブの選手だったら、絶対に許さない」といった声が湧き起こっているほか、「契約更新の時から上のカテゴリーに行きそうな感じあった」「児玉選手の契約更新時の書き込み内容がどこか清々しく感じる」といったポジティブなコメントも。「足元の技術がある選手だから、札幌にハマりそう」などと、新天地での活躍も予想されている。

 なお、児玉は札幌移籍決定を受けて、YS横浜のファン・サポーターにむけて以下のようなメッセージを残している。

 「この度、北海道コンサドーレ札幌に完全移籍する事になりました。シーズン途中での移籍となり、チームに多大なご迷惑をおかけする中で、自分の意思を尊重してくれたクラブに感謝いたします」

 「まず、チームの成績に関わらず良い時も悪い時も、自分のことを信じて、ずっと起用し続けてくれた一毅さん、本当にありがとうございます。そしてサッカー選手として成長させてくれた、GKコーチの西谷さんを初めとする、コーチングスタッフの皆さん、ピッチで共に戦ったチームメイト、クラブに関わる全ての方々に感謝致します。リーグ開幕6試合未勝利と厳しいチーム状況の中で、自分の挑戦に理解を示してくださり、背中を押してくださり本当に感謝しかありません」

 「ここからが本当に勝負ですし、サッカー選手としての価値をJ1のピッチで、結果で、プレーで証明する為に、死に物狂いで全てをサッカーに懸けて戦います。また、ファン、サポーターの皆さん、スポンサー企業の皆様、直接挨拶出来ずに申し訳ありませんでした。どんな時も共に戦って下さりありがとうございました。札幌での活躍がクラブへの恩返しだと思い、自分らしく頑張ってきます。1年3ヶ月という短い時間でしたが、本当にありがとうございました。これからもY.S.C.C.の更なる発展を願い応援しています」