横内昭展監督(写真左)と遠藤保仁(写真右) 写真:Getty Images

 横浜フリューゲルス、京都パープルサンガ(現京都サンガ)、ガンバ大阪、ジュビロ磐田でプレーした遠藤保仁氏(現G大阪コーチ)は、昨季限りで現役引退。中村俊輔氏(現横浜FCコーチ)との対談で、引退決断に至るまでの過程を明かした。

 2020年10月にG大阪から磐田へ移籍した遠藤氏。現役最終年の2023シーズンは、リーグ戦21試合出場とルーキーイヤーに次ぐ少なさに。10月7日の清水エスパルス戦(静岡ダービー)が現役ラストマッチとなり、最終節の栃木SC戦ではベンチ外。今年1月9日に磐田が公式サイトを通じて同氏の現役引退を発表していた。

 日本代表のレジェンドである遠藤氏と中村氏は、今月25日放送予定の『KICK OFF! KANSAI』(毎日放送)で対談。中村氏が「引退する、というか『そろそろかな?』みたいなものはあった?」と訊かれると、「『そろそろかな?』は2,3年前くらい(からずっとあった)」と回答。

 「昨年4月に『もしかしたら今シーズンまでかな』という話を藤田俊哉さん(磐田のスポーツダイレクター)にして。藤田さんとは2か月に1回くらい話したけど、夏場に『あとは楽しみます』と言った。最終的に決めた時期は、最終節の3節前くらいだから、10月とか。『99%、今年で辞めます』みたいな」と、引退を決断した時期を明かす。

 これに、中村氏は「監督はリスペクトしてくれた?」と質問。遠藤氏は「横内監督には俺から『気を遣わないで下さい。選手としてダメならメンバーから外してください』と言った。どれが最後の試合になるか分からず、結局はダービーだったかな」と説明。中村氏は遠藤氏の姿勢に「それはいいね」と頷いている。