冨安健洋 写真:Getty Images

 パリ五輪世代のU23日本代表は、今月25日開催の国際親善試合ウクライナ戦で2-0と勝利。来月にAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選を控える中、ネット上では早くもオーバーエイジ(OA)枠を巡る議論が白熱。DF冨安健洋(アーセナル)、DF板倉滉(ボルシアMG)の名前が挙がっているほか、日本代表OBの内田篤人氏はDF吉田麻也(MLSロサンゼルス・ギャラクシー)の選出を予想している。

 今月の国際親善試合(対マリ、ウクライナ)でMF松木玖生(FC東京)ら26名を招集した大岩剛監督。ただ、AFC U23アジアカップで23名、パリ五輪本大会では18名と登録メンバーが限られている。また、今月の国際親善試合では、MF鈴木唯人(ブレンビーIF)をはじめ一部の欧州組がクラブ事情等により招集外。くわえて、パリ五輪本大会でのOA枠が「3」であるため、最終的に15名まで絞られる可能性もある。

 マリ戦、ウクライナ戦のU23日本代表メンバーに選出された選手たちのサバイバルに注目が集まる中、「左利きCBをオーバーエイジで選択するかもしれない」「センターバックのオーバーエイジは欲しいなあ」といった声が。複数ポジションでプレー可能という観点から、冨安や板倉の招集を推す意見がある一方で、「冨安は怪我が怖い…」「欧州組だとクラブが出してくれなさそう」といった否定的なコメントもみられる。

 パリ五輪のOA枠については、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月21日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』でも話題に。内田氏は「とりあえず、また麻也を呼ぶんじゃないの?」と、東京五輪に続く吉田の招集を予想。「あいつは下ともうまくできるからね。プレーだけじゃないというのはありますからね」と、OA選手に求められる資質にも言及した。

 また、アテネ五輪でのプレー経験を持つ日本代表OBの大久保嘉人氏は、ウクライナ戦で解説を担当する中、「複数のポジションをプレーできる選手が優先的に使われる」と私見を述べている。