日本代表MF田中碧は、今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦で決勝ゴールをマーク。AFCアジアカップでの代表メンバー落選以降、所属先のドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフで好成績を残しているだけに、今夏移籍の可能性も高まっている模様。DF板倉滉やFW福田師王擁するボルシアMGなどが移籍先候補として報じられている。
田中はデュッセルドルフと2025年6月まで契約を残す中、昨年夏にクラブ幹部へ移籍を直訴も残留。アジアカップ落選後は、ボルシアMG、MF堂安律所属SCフライブルク、DF伊藤洋輝所属VfBシュツットガルト、MF長谷部誠所属アイントラハト・フランクフルト、セリエA(イタリア1部)サッスオーロからの関心が報じられたが、今冬移籍は実現せず。それでも、ドイツ紙『ビルト』は先月5日に「田中はボルシアMG移籍で実質合意」と伝えている。
北朝鮮戦での活躍ぶりに注目が集まる中、『ビルト』は24日にデュッセルドルフ所属選手の市場価値を特集。田中について「デュッセルドルフは直近のリーグ戦4試合で勝ち点10を獲得しているが、田中が重要な役割を果たしている。彼の市場価値は250万ユーロ(約4億1000万円)から 350万ユーロ(約5億7000万円)に跳ね上がった」と伝えている。
また、田中の市場価値がクラブにもたらす影響について「田中とデュッセルドルフの契約は2025年6月までだ。彼が今後数か月以内に契約を延長しない場合、移籍することになるが、移籍金は上昇している。いかなる状況でも、フリー移籍でチームを離れるべきでないことは明らかだ」と解説。デュッセルドルフが高額の移籍金により、日本代表MFを放出する可能性があるという。
なお、デュッセルドルフはリーグ戦26試合を終えて12勝7分7敗。ブンデスリーガ自動昇格圏の2位ホルシュタイン・キールから勝ち点6差の4位につけている。田中本人が1部リーグでのプレーを望んでいるだけに、クラブの今季成績も同選手の去就を左右する要素だと考えらえる。