今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦でスタメン出場した日本代表MF南野拓実。所属先のASモナコで高額年俸を受け取っていることが現地で報じられているほか、代表OBの内田篤人氏がモナコ公国のタックス・ヘイブン(税制上の優遇措置)に言及。日本の税制に対する不満を覗かせた。
南野は2022年夏にリバプールからモナコへ完全移籍。加入1年目こそ出場機会に恵まれなかったが、今季はオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代の恩師であるアドルフ・ヒュッター監督のもと、ここまでリーグ戦23試合の出場で6ゴール5アシストをマーク。シーズン序盤から主力選手として活躍する中、昨年10月にカタールW杯本大会以来となる代表復帰を果たしていた。
フランス紙『レキップ』では、今月22日にモナコ所属選手の月給ランキングが紹介されているが、南野は23万ユーロ(約3800万円)、年俸換算で276万ユーロ(約4億5400万円)であるとのこと。チームで7番目の高給取りであり、1位のFWウィサム・ベン・イェデルとは42万ユーロ差だという。
モナコ公国では外国人の居住者に対して、原則として所得税が科されない。南野も税制面の優遇を受けているとみられる中、内田氏はインターネット動画配信サービス『DAZN』で今月21日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』で、話題が南野に及んだ際に「(モナコは)税金もかからないという」とポツリ。「日本めちゃめちゃ税金かかっていますよね。ビビるんだけど。(日本から)出たいんだけど」と不満を覗かせている。
また、MCの野村明弘アナウンサーが「よく言われますよね。だから(良い人材が)海外へ流出しちゃうんじゃないかと。ちょうど確定申告の時期ですし」と語ると、内田氏は「(その気持ち)全然分かる。どうにかしてくださいよ」とコメントを残した。