大宮アルディージャの旗 写真:Getty Images

 大宮アルディージャは22日、3月16日にNACK5スタジアムで行われた明治安田J3リーグ第4節の奈良クラブ戦で、試合運営管理規程に抵触する行為があったとして、サポーター1名に無期限入場禁止処分を科したと公式発表。ネット上で処分の重さが話題になっているほか、浦和レッズや鹿島アントラーズなどJリーグ他クラブとの比較論も湧き起こっている。

 同クラブの発表によると、奈良戦ではサポーター1名がピッチに向けて中指を立てる違反行為が確認されたとのこと。大宮の試合運営管理規程における差別的、侮辱的な内容、表現に該当するとして、当該サポーターに事実確認を行った上で、J3第6節テゲバジャーロ宮崎戦以降を対象に無期限入場禁止処分を通達したという。

 今回の大宮の公式発表は、X(旧ツイッター)で話題に。サポーター処分をアナウンスするクラブ公式Xアカウントの投稿に対して「中指を立てただけで無期限入場禁止処分か!」「もはや中指を立てただけで無期限入場禁止になる時代に突入したのか」などと驚きの声が挙がる一方で、「日本人は中指を立てることの重大性の認識が薄すぎる」「これくらい徹底的に処分してほしい」「大宮はきっちり処分したな!」と、クラブの対応を高く評価するコメントも寄せられている。

 Jクラブのファン・サポーターが引き起こした問題と言えば、昨年8月の天皇杯4回戦・名古屋グランパス戦における浦和サポーターの暴徒化が記憶に新しい。試合後に次々とピッチに乱入するなど、複数の違反行為が確認されたことにより、21名が国内全試合への無期限入場禁止の処分を受けた一方、一部試合の入場禁止にとどまったサポーターもいる。

 それだけに、大宮の無期限入場禁止処分を受けて「浦和と違って厳格な処分」「浦和は甘い」などと、さいたまダービーのライバル関係にある両クラブを比較する声が。「鹿島もこれくらい中指に対して厳しく対応してほしい。DAZN中継に映っているし」「どこかのオレンジのクラブとは違う」といった声や「Jリーグは処分の基準がバラバラ」などと、サポーターの差別・侮辱行為に対する処分の基準を定めるよう、Jリーグに求めるSNSユーザーも見られる。