財産犯が成立の可能性も
水原氏は2012年からプロ野球の北海道日本ハムファイターズで外国人選手の通訳を務めていたが、球団の同僚だった大谷が17年に米大リーグのロサンゼルス・エンゼルスに移籍したのに伴い、大谷の専属通訳としてエンゼルスに移籍。そして今シーズンから大谷がドジャースに移籍したのに伴い水原氏も移籍した。
「水原氏は大谷の練習パートナーとして練習中やトレーニング中、常に大谷のそばにつき、スマホやタブレットを駆使して情報を分析して伝えたり、投球練習ではバッター役やキャッチャー役を務めてあれこれ伝えていた。プライベートでも運転手を務めて、毎日のように夕食をともにし、米国では夜に外を出歩くことも難しいため一緒に過ごすことも多く、公私ともに一緒にいる時間が多かった。なので、英語に不慣れな大谷がネットバンキングをする際に水原氏が一緒についてサポートし、その過程のなかで水原氏がIDやパスワードを知った可能性はあるかもしれない。気になるのは、大谷の代理人も水原氏も、米メディアの取材に対し当初は『大谷が肩代わりして送金した』と答えている点だ。その後に両者とも一転して大谷は知らなかったと主張しているが、それが不可解だとして米国ではさまざまな見方が出る事態になっている」(スポーツ紙記者)
前述のとおり、すでに米国当局が捜査に動いているが、水原氏が法的に罪に問われる可能性はあるのか。
「刑法は、『日本人が、海外で窃盗や横領をした場合も、日本の刑法を適用する(罰する)』と定めているので、もし、一平さんになんらかの財産犯が成立するなら、日本において逮捕・起訴があり得ます。しかし、外国で逮捕・起訴され、受刑したような場合、その後、帰国後に日本でも処罰されることはされるのですが、たいていの場合、減刑されたり免除されたりします。このため、『どうせ減刑、免除される』として、警察や検察はそもそも逮捕・起訴しない場合が多いといわれています」(山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表、3月22日付当サイト記事より)
(文=Business Journal編集部、協力=三上洋/ITジャーナリスト)
提供元・Business Journal
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