日本代表MF南野拓実(ASモナコ)は、今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦でスタメン出場。同選手がタックス・ヘイブン(所得税ゼロ)を採用しているモナコ公国で生活しているだけに、鹿島アントラーズ・日本代表OBの内田篤人氏がモナコでのプレーを羨むとともに、日本の税金の高さに嘆いている。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月21日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』では、南野へのインタビュー動画が公開。同選手は内田氏に対して「昨年末、代表にコーチングスタッフとして入ってくれた時、ちょっと身体がなまっているなと感じたので、トレーニングをさぼらないようにしてください」とジョークを交えた上で、「機会があれば、また是非モナコに来て、現地でインタビューしてください」と誘っている。
この南野のメッセージを受けて、スタジオではモナコの話題に。ゲスト出演のハーフナー・マイク氏が、オランダのフィテッセやADOデン・ハーグでプレーしていた時のことを振り返る際に「フランスのパリには行ったけど、モナコには行かなかったかな。車で行ける距離じゃなくて、ちょっと遠かったなあ」とコメント。
内田氏は「(モナコは)税金もかからないという」と切り出すと、「日本めちゃめちゃ税金かかっていますよね。ビビるんだけど。(日本から)出たいんだけど」と本音を吐露。
これにMCの野村明弘アナウンサーは「よく言われますよね。だから(良い人材が)海外へ流出しちゃうんじゃないかと。ちょうど確定申告の時期ですし」と言葉を返すと、内田氏は「(その気持ち)全然分かる」と頷いた上で、「どうにかしてくださいよ」と不満を覗かせた。
自民党の一部派閥による裏金問題により、SNSで「確定申告ボイコット」というハッシュタグ付きのメッセージが拡散されるなど、納税に対する不満の声が湧き起こっている日本。言葉を選んだとはいえ、内田氏も現状の日本社会に満足していないようだ。