佐野海舟 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ所属MF佐野海舟は怪我により、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表に不参加。以前からブンデスリーガ(ドイツ1部)複数クラブからの関心が報じられていたが、DF板倉滉やFW福田師王擁するボルシアMGが移籍先候補に挙がっているという。

 町田ゼルビア在籍時の2022シーズンに、90分平均のボール奪取回数でJ2リーグトップの20回をマークするなど、中盤でのボール奪取能力が高く評価されている佐野。鹿島でも移籍1年目の2023シーズンからレギュラーに定着すると、昨年11月の北中米W杯アジア次予選のミャンマー戦でA代表デビュー。今年開催のAFCアジアカップでも2試合でプレーしている。

 成長著しい佐野の去就を巡っては、ドイツメディア『Liga-Zwel』が今年1月に「佐野と鹿島の契約は2025年1月までだが、契約満了の半年前にステップアップ移籍する予定」とリポート。ボルシアMGスカウト陣によるアジアカップ視察や、ベルダー・ブレーメンからのオファーが報じられていた。

 今冬の海外挑戦こそ実現しなかったが、ドイツ紙『Rheinische Post』は今月21日、ボルシアMGの補強を特集。「ユリアン・バイグルはボルシアMGの“6番”(中盤センター)であるが、ジェラルド・セオアネ監督のシステムでは機能していない」とした上で、バイグルに替わる中盤の新戦力候補に、MFチャールズ・バンホーテ(ユニオンSG)や佐野など、複数選手の名前を挙げている。

 ボルシアMGは、1970年代にブンデスリーガを5度制した古豪。過去に大津祐樹らを擁していたほか、現在は板倉が主力センターバックとして活躍。今季はリーグ戦25試合を終えて6勝10分10敗と、2部自動降格圏の17位ケルンから勝ち点10差の12位に沈んでいる。

 MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、MF鎌田大地(ラツィオ)への関心も報じられているボルシアMG。ドイツメディア『グラードバッハ・ライブ』が今年1月末に「クラブ幹部は技術面で優れている日本人選手に恋をしている」と伝えていただけに、同クラブの獲得戦略に注目が集まる。