鈴木彩艶 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選で、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)のゴールもあり北朝鮮代表に1-0で勝利。GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)がクリーンシートを達成しただけに、モンテディオ山形のスタッフが同選手のパフォーマンスを称えている。

 STVVの正守護神である鈴木は、パリ五輪世代の有望株として期待を寄せられているが、AFCアジアカップ全5試合でいずれも失点。パンチングやセットプレーでのポジショニング等で、日本代表OB田中マルクス闘莉王氏ら識者から指摘を受けていた。

 それでも森保一監督は、北朝鮮戦でも鈴木をスタメン起用。後半に攻め込まれ、3本の枠内シュートを浴びたが、ゴールネットを揺らされることはなかった。

 ピンチの場面が少なく、プレー面でそこまで目立たなかった鈴木だが、山形アカデミーグループのフットボールコーディネーターを務める在原氏は、X(旧ツイッター)で「簡単なキャッチの後もしっかりと動作を最後まで完了するところまでやってるし、枠を外れたシュートに対しても手を出して軌道を最後まで追ってるザイオン」と同選手を称賛。

 「3,2.5,2までのポジショニング移動も、ゴールを存在させず、ニアポストを目視せず、必要な分だけのステップを踏んで、バタバタせずに移動するザイオン」と、落ち着きぶりにも言及している。

 アジアカップの舞台で多くの批判を浴びてきた鈴木。北朝鮮戦に向けての代表メンバー招集に対する疑問の声も挙がっていたが、国立開催の一戦で高い評価を受けている。