FC岐阜 写真:Getty Images

 北朝鮮代表は今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選で、日本代表に0-1で敗北。FC岐阜所属MF文仁柱が途中出場しただけに、明治安田J3リーグ所属クラブからのA代表デビューを喜ぶ声が挙がっている。

 埼玉県出身の文仁柱は、朝鮮大学校やガイナーレ鳥取を経て、2024シーズンから岐阜でプレー。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場している中、日本とのホームアンドアウェイゲームに臨む北朝鮮代表に招集された。

 岐阜サポーターを中心に、Jリーグファンから激励のメッセージを受けていた文仁柱は、国立開催の日本戦でベンチ入りすると、83分から途中出場。チームに勝ち点をもたらせなかったが、それでも日本のファン・サポーターの目前で代表デビューを果たした。

 この文仁柱のA代表デビューは、X(旧ツイッター)上でも話題に。「文柱仁選手が北朝鮮A代表としてプレーしたのが感慨深い!」「J3でプレーしてる選手が、A代表の公式戦で日本代表と戦えるって夢あるな」といったポジティブな声が挙がっているほか、「J3のクラブでも地上波ゴールデンタイムでクラブ名が読み上げられる効果は大きい」「FC岐阜の知名度が上がった」という喜びのコメントも見られる。

 かつてカリアリやU23ユベントスでプレーしていたFWハン・グァンソンのスタメン出場でも注目を集めた北朝鮮代表。13年ぶりとなる平壌での開催が消滅したとはいえ、文柱仁のA代表デビューが好意的に受けとめられていることは確かだ。