守田英正 写真:Getty Images

 日本代表MF守田英正(スポルティングCP)は、AFCアジアカップ準々決勝イラン戦後、森保一監督に戦術面の改善を図るよう訴えたことで注目を浴びていた。そんな守田の発言は、識者の間でも話題に。今月21日の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦を前に、代表OBの前園真聖氏や福西崇史氏が、短期間で戦術を構築する難しさを説いた。

 アジアカップ優勝を期待されたものの、ベスト8という結果に終わった森保ジャパン。GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)をはじめ守備陣のミスが目立ったが、守田はイラン戦後のインタビューで、戦術面におけるチーム全体の約束事を定めるよう森保監督に要望。

 先月16日には、X(旧ツイッター)で「半ば諦めてる人もいるように見えるしそう感じる時がある」とイラン戦の雰囲気に触れた上で、「僕は違う、言い辛いことも発言するしその責任も同じように持ってる。だから全くあの発言に後悔はない」と正当性を主張。同選手の発信もあり、森保監督解任論が湧き起こっているが、前園氏と福西氏は異なった意見を持っている。

 今月20日に前園氏の公式YouTubeチャンネル『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』で公開された福西氏との対談企画では、代表監督の難しさが話題に。前園氏は「みんな海外のトップクラスでプレーしている」と、欧州組が多い森保ジャパンのメンバー構成に触れた上で、「普段は所属クラブで練習や試合して、修正して。代表とは違う選手ばかり。そこがベースだから、限られた代表での期間で(戦術を)しっかり擦り合わせるというのは、やっぱり難しさもある。それぞれ違うサッカーやっているし、今だったら尚更そう」と指摘。福西氏は「海外って『自分が自分が』じゃない?だから、どんどん自分が(やるという部分が)強くなっている」と、欧州組特有のメンタリティーに言及している。

 くわえて福西氏は「カタールW杯で結果を残したチーム作りって凄いなと思う」と森保監督を絶賛。「今や3チームあっても、ある程度力が発揮できるチーム作りもできている。それに若手を融合させようとしている。あとは海外で活躍している選手が増えたら、個性がめちゃくちゃ強くなる」と、代表チームを構築する上での難しさを強調している。

 MF久保建英(レアル・ソシエダ)ら欧州トップの舞台で活躍している選手の意見を尊重している森保監督。ボトムアップ型のチーム作りを巡って様々な意見が飛び交っているが、選手監督間でどのように折り合いをつけるかが求められそうだ。