森保一監督(写真右) 写真:Getty Images

 GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)やDF菅原由勢(AZ)の不調もあり、AFCアジアカップでベスト8という結果に終わった日本代表。今月21日に北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦を前に、日本代表OB福西崇史氏と前園真聖氏が“森保監督解任論”を煽るメディアに苦言を呈した。

 MF久保建英(レアル・ソシエダ)をはじめ欧州組を多く擁する中、戦前に「アジアカップ優勝を目指して戦いたい」と誓っていた森保監督。しかし同大会では、鈴木をはじめ守備陣のミスが目立つと、準々決勝イラン戦で1-2と敗北。試合後には、ネット上で森保監督の解任を求める声が噴出。MF守田英正(スポルティングCP)がインタビューを通じて、戦術面におけるチーム全体の約束事を定めるよう森保監督に要望したことも、解任論に拍車をかけているが、前園氏はメディアによる解任論形成に疑問を抱いているという。

 今月20日に前園氏の公式YouTubeチャンネル『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』で公開された福西氏との対談企画では、森保ジャパンがW杯優勝を目標に掲げる中でのアジアカップの位置づけを巡り、議論が白熱。

 前園氏が「森保監督解任とかなるけど、そういうことではない。W杯アジア予選や2026年(の北中米W杯)に向かって、どう繋げるのかという議論の方向にならないのがメディア。そうやった方が楽しいから」とメディア批判を展開。

 これに対して、福西氏は「(日本代表の)目標はアジアカップ優勝ではない。優勝するならば、経験者だけつめばタイトルを獲れる。だけどW杯ということもあるので、チーム作り、若手起用がひとつの今回のテーマ」と、鈴木のスタメン起用など森保監督の意図を分析。「結果が残らなかったから、それがダメだとなる」と森保監督解任論に落胆した。

 ただ「アジアカップ優勝が日本代表の目標ではない」という福西氏の主張は、「アジアカップ優勝を目指して戦いたい」という森保監督の公言に矛盾する。依然としてアジアカップの結果に不満を抱いているファン・サポーターが多いだけに、今回の主張がどのように受けとめられるのか気になるところだ。