FC東京のユニフォーム 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長による「ブーイングはカッコ悪い」という投稿内容を巡り、賛否両論含めて様々な意見が飛び交っているJリーグ。FC東京の経営権を持つ『株式会社MIXI(ミクシィ)』木村弘毅代表取締役社長が、Bリーグのブーイング文化を紹介。単純な「ブーイング廃止論」に一石を投じている。

 ブーイングの是非を巡る議論が勃発したきっかけは、三木谷会長のSNS投稿。同会長は18日深夜にX(旧ツイッター)で「神戸のサポーターへ提案があります」と切り出すと、「みんなどう思ってるか。知らないけど、Vissel Kobeではブーインやめない。相手も必死、うちも必死。その中で相手に対するリスペクトも、大切だと思う。そんな甘い夢を僕は見ています」

 「つねにあいてにたいするリスペクトを忘れず、味方を鼓舞する。神戸はそういう事ができる可能性があるクラブだと思っています。国際的に様々なものを受け入れ、日本を代表するクラブになり、日本の新しい象徴となりましょう」と投稿。「ブーイングはカッコ悪い」と私見を述べた。

 この投稿内容を巡り議論が白熱する中、FC東京のみならずBリーグ・千葉ジェッツの経営権も持つ木村氏は、「スポーツ観戦とブーイングという意味だと、バスケットボールはかなり良くデザインされているなとあらためて思います」と切り出すと、Bリーグ公式戦におけるブーイングの線引きについて、以下のように綴っている。

 「まず、フリースローの際に相手選手にプレッシャーを与えるために、ビジョンにも「メイクノイズ」などと、思いっきりブーイングや手拍子を行うことを運営としてやっています。野球、サッカー、バスケだと、会場全体のブーイング率とブーイング回数はダントツにバスケが勝っています」

 「勝負事なので、やはり感情をぶつけたいし、自分が行ったブーイングによって相手選手にプレッシャーがかかり、それで落ちる確率にも影響を与えられる。それにより参加感が増す」

 「公式的にブーイングが推奨されるポイントを作っているので、ブーイングしてる人が悪者にされない。そして、それ以外の部分では相手チームの選手入場の際にも拍手したり、試合が終わった後には敗れた相手チームの健闘を讃えて、ブースター達が相手チームのコールを行うなどして、終わった後に遺恨が残らないように配慮している」

 その上で、木村氏は「スポーツにおいて必ずしもブーイングが悪ではないし、ただ単純に無くせば良いというものでもないと思っています」と主張。元国際審判員の家本政明氏が「なるほど。興味深い」と反応するなど、サッカー界でも反響を呼んでいる。

 ただ一方で、Bリーグの「リスペクトノイズ」という文化に抵抗を抱くサッカーファンも。「コントロールされた応援は、サッカーには合わない」「観戦スタイルが違うからこそ、お互いのスポーツの良さがあるのに…」といった反対意見が挙がっているほか、「ブーイングが子供に良いとは思えない」というメッセージも寄せられている。