日本代表DF藤井陽也は現在、名古屋グランパスからベルギー1部KVコルトレイクへ期限付き移籍中。チームメイトのDF角田涼太朗とともに負傷離脱していたが、2部降格プレーオフを前に復帰。ベルギー強豪クラブからの関心も報じられている。
名古屋守備陣の中心選手として活躍していた藤井は、昨年3月に日本代表入りを果たすと、今年1月1日開催の国際親善試合タイ戦では先発出場。AFCアジアカップ参戦こそ叶わなかったものの、1月10日にコルトレイクへ買い取りオプション付きの期限付き移籍により加入した。
コルトレイクが残留争いを強いられていたこともあり、デビュー戦(1月20日の第21節スタンダール・リエージュ戦)から5試合つづけてスタメン出場していた藤井。角田とのセンターバックコンビ結成により、現地サポーターに1部残留への期待を抱かせたが、先月18日の第26節ユニオンSG戦前に負傷。角田も今月16日のアンデルレヒト戦で負傷退場。ハムストリングの肉離れにより、数週間の離脱が見込まれている。
コルトレイクは今季のベルギー1部レギュラーシーズンを、16クラブ中15位で終了。下位4クラブによる2部降格プレーオフ開幕を4月7日に控えている。そんな中、クラブ公式X(旧ツイッター)アカウントは20日に「藤井が復帰。彼は個別トレーニングを行っている」と、ファン・サポーターに報告。1部残留にむけての朗報だと、ベルギーメディア『Voetbal』は報じている。
ただ一方で、コルトレイクが2部降格となった場合、藤井の買い取りオプション行使は厳しい模様。ベルギー1部強豪アンデルレヒトのイェスパー・フレドべアCEO(最高経営責任者)は、コルトレイク移籍決定直後にベルギー紙『Het Nieuwsblad』のインタビューで「藤井がコルトレイクでどのような活躍をするのか、我々は興味を持っている」と語るなど、同選手への関心を継続している。
なお、下位4クラブによるプレーオフでは、下位2クラブが自動降格になるほか、14位のクラブは2部上位クラブとの入れ替え戦へ。コルトレイクは13位シャルルロワSCから勝ち点5差と、自力での残留はほぼ不可能とみられる。