守田英正 写真:Getty Images

 ポルトガル1部スポルティングCP所属の日本代表MF守田英正は、AFCアジアカップ準々決勝イラン戦後、森保一監督に戦術面の改善を図るよう訴えたことで話題に。今月21日の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦を前に、同選手のコメントに海外メディアが注目している。

 MF遠藤航(リバプール)とともに、森保ジャパンの中盤を支えている守田は、イラン戦で1ゴールと気を吐くと、試合後のインタビューで、戦術面におけるチーム全体の約束事を定めるよう森保監督に要望。ネット上で「森保監督は個人戦術に依存しすぎ」などと、日本代表監督に対する厳しい声や解任論が湧き起こっていた。

 あまりにもの反響ぶりを受けて、選手本人は先月16日夜にX(旧ツイッター)で発言の真意を説明。「半ば諦めてる人もいるように見えるしそう感じる時がある」とイラン戦の雰囲気を明かした上で、「僕は違う、言い辛いことも発言するしその責任も同じように持ってる。だから全くあの発言に後悔はない。今よりもっと成長したい、良くしたいと思うだけ。本当全部勝ちたいです。とにかく、、日本サッカーはここからでしょう」と投稿していた。

 監督批判として代表メンバー外となる可能性も指摘されていたが、北朝鮮戦でも招集された守田。ポルトガル紙『レコルド』によると、同選手は20日の練習後インタビューで、森保監督に対する発言について訊かれると、「もう一度冷静になって、また代表チームに貢献したいという気持ちが大きい。スタートから自分の良さを発揮して、日本のためにベストを尽くしたい」と語ったとのこと。

 同紙は「守田はイラン戦で敗れた後、森保監督に自分のやり方を変えるように公でアドバイスをした。しかし、これに関する日本での論争についてごまかした。母国のユニフォームを着ることについて説明したにすぎなかった」と綴っている。

 MF三笘薫(ブライトン)、FW伊東純也(スタッド・ランス)とドリブル突破による個人能力が長けた2選手を欠く日本代表。前日会見で指揮官の発した「選手個人の力とコンビネーションの部分を逆に出せる」という主旨のコメントが議論の対象となる中、組織だった戦いができるか注目が集まる。