鈴木彩艶 写真:Getty Images

 日本代表GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)は、今月21日に北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦を控える中、依然としてAFCアジアカップでのパフォーマンスを巡り批判を浴びている。しかし、日本代表OB福西崇史氏は「経験不足」という指摘を一蹴。同選手の更なる成長を期待している。

 浦和レッズ時代はGK西川周作の控えに甘んじていたものの、STVVでは正守護神としてプレーしている鈴木。パリ五輪世代の有望株として以前から期待される中、アジアカップ全5試合でいずれも失点。パンチングやセットプレーでのポジショニング等で批判を浴びていた。

 また、アジアカップ参戦メンバーである鈴木、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)、GK野澤大志ブランドン(FC東京)は、いずれも大会前の時点でA代表キャップ数が「5」未満。鈴木のミスもあり、日本国内外から「経験不足」との指摘が相次いでいた。

 それでも森保監督は、北朝鮮戦に向けての代表メンバーに鈴木を抜てき。国立開催の一戦でスタメン出場する可能性も報じられる中、同選手に対する否定的な意見が今もなお見られる。

 そんな中、福西氏は鈴木批判に一石を投じる。今月20日に前園氏の公式YouTubeチャンネル『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』で公開された対談企画では、アジアカップの戦いぶりが話題に。

 前園氏からアジアカップでのポジティブな要素を訊かれると、「鈴木彩艶は経験できたと思う。色々と言われているけど、僕は経験することが第一。GKはディフェンスラインとの関係が重要。足元も上手い中で、裏のボールもそうだし、シュートを打たれてからのバーも含めて、どのように構築していくかと言うと、試合でしかできない」と断言。前園氏も「(今まで経験が)無かったからね。GKは中々変えづらい」と、福西氏の主張に頷いている。

 今回の北朝鮮戦で、鈴木の他に前川、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)が招集された日本代表GK陣。以前から叫ばれる「GK問題」を払拭するだけのパフォーマンスを発揮するか、注目が集まる。