レーシングカーでよく見かけるアフターファイヤー

アフターファイヤーはなぜ起きるのか?
(画像=『CarMe』より 引用)

レーシングカーは、コーナー手前で減速する際、その後のレスポンスを良くするために、燃料カット(燃料の供給を止める)をせずに、ある程度燃料をシリンダーの中に噴射しています。

この減速時に供給された燃料が不完全燃焼を起こすことで、未燃ガスとなって排気管に排出され、火炎を伴ったアフターファイヤーが起こるのです。

市販車では起こらない理由とは?

アフターファイヤーはなぜ起きるのか?
(画像=『CarMe』より 引用)

エンジンの電子制御燃料噴射システムは、各種センサーの情報を使って、適正な燃料量を噴射するようにECUで制御しています。

もし、エンジンでの燃焼に異常があった場合、自己診断機能(OBD:On-board diagnostics)によって、異常をドライバーに警告するようになっています。同時に異常値を検知したECUは、燃料排出量を抑制し、不完全燃焼や、未燃ガスが排気管へ排出されないようコントロールします。

よって現在の市販車では、アフターファイヤーは通常起こりません。

ちなみに、かつてのキャブレター方式は、メカニカルな燃料供給システムなので、何らかの原因で燃料量の異常供給が起こった場合、アフターフャイヤーが発生することがありました。

コース上で響きわたるエンジン音や排気音、アフターファイヤーの爆発音などは、モータースポーツの醍醐味のひとつです。発生メカニズムが分かったうえでレースを見れば、その楽しみ方も変わってくるかもしれませんね。

提供元・CarMe

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