日本代表は今月、北中米W杯アジア2次予選で北朝鮮代表と対戦。26日に13年ぶりとなる平壌開催が控える中、DF板倉滉(ボルシアMG)やDF町田浩樹(ユニオンSG)にFWハン・グァンソンとマッチアップする可能性が浮上。かつてセリエA(イタリア1部)ユベントスでプレーしていた同選手の現状を、海外メディアが報じている。
“北朝鮮のクリスティアーノ・ロナウド”と異名をとるハン・グァンソンは、2017年に渡伊。セリエAカリアリの下部組織で頭角を現すと、同年4月にカリアリとプロ契約を締結。ペルージャやU23ユベントスへ移籍したが、U23ユベントスでは出場機会に恵まれず。2020年1月にカタール1部アル・ドゥハイルSCへ完全移籍も、同年夏以降は消息不明に。ただ昨年11月16日のW杯2字予選・シリア戦でスタメン出場したことにより、生存が確認された。
そんなハン・グァンソンについて、英メディア『スポーツバイブル』は今月19日に「2021年3月、国連が北朝鮮に制裁を科したことにより、彼はアル・ドゥハイルSCとの契約解除を余儀なくされた」とリポート。これによると、同選手はカタールから国外追放された後、一旦ローマへ。ただ、北朝鮮が新型コロナ感染拡大の影響により国境を封鎖していたため、数年間にわたり大使館で足止めを食らったという。
また朝鮮系メディア『朝鮮新報』は19日、ハン・グァンソンをW杯2次予選の注目選手に挙げた上で、「現在は北朝鮮軍の傘下である4.25体育団でトップレベルのパフォーマンスを取り戻そうとしている」とリポート。北朝鮮代表一行はすでに来日しているが、X(旧ツイッター)ではハン・グァンソンの目撃情報も飛び交っている。
北朝鮮とのホームアンドアウェイゲームで、DF冨安健洋(アーセナル)やDF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)を欠く森保ジャパンの守備陣。万全の状態でない可能性もあるとはいえ、欧州でのプレー経験を持つハン・グァンソンへの警戒を強めているはずだ。