ミオ・バックハウス(日本名:長田澪) 写真:Getty Images

 北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバーには、鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)、前川黛也(ヴィッセル神戸)とGK3名が選出。鈴木の代表招集を巡り賛否が飛び交う中、GKミオ・バックハウス(日本名:長田澪)の日本代表入りを望む声が噴出。川崎フロンターレ下部組織出身の同選手には、オランダ1部FCフォレンダムからブンデスリーガ(ドイツ1部)ベルダー・ブレーメン復帰の可能性が報じられている。

 日本とドイツの国籍を有するバックハウスは、身長194cmで右利きの大型ゴールキーパー。川崎の下部組織やU15日本代表でプレーした後、10代なかばで渡独。2018年7月にブレーメンの下部組織に加入すると、順調にステップアップ。昨年夏にはフォレンダムへレンタル移籍し、今季ここまでオランダ1部リーグ全26試合に出場しているが、チームが最下位に低迷。今月17日のAZアルクマール戦では、日本代表DF菅原由勢に2ゴールを奪われるなど、0-4と完敗を喫した。

 フォレンダムで失点を重ねているバックハウスだが、ドイツ紙『ビルト』が16日に報じたところによると、同選手は今季終了後にブレーメンに復帰し、トップチーム入りするとのこと。ブレーメンのGK陣では、2017/18シーズンから在籍しているチェコ代表GKジリ・パブレンカの今夏退団がほぼ確実であるほか、GKドゥドゥも来季の構想に含まれていない模様。大幅入れ替えが予想される中、来季はバックハウスがバックアッパー1番手という立場になる可能性が高いという。

 そのバックハウスは年代別のドイツ代表でプレーも、昨年10月のU20ドイツ代表招集を最後に、国際大会の舞台から遠ざかっている。また昨年2月には、森保一監督がブレーメンのクラブ施設を訪問し、本人と面談したとドイツ国内で報じられている。

 それだけに『ビルト』による去就報道を受けて、ネット上では「鈴木彩艶のライバルとして、長田澪に期待!」「長田は是非、日本代表入りしてほしい」「彩艶より長田澪の方が良いのでは?」といった声が。鈴木がAFCアジアカップ全5試合で失点しただけに、長田の日本代表選択待望論が湧き起こっている。

 アジアカップ参戦メンバーである鈴木、前川、GK野澤大志ブランドン(FC東京)が、いずれも大会前の時点でA代表キャップ数は「5」未満であるだけに、日本国内外から「経験不足」との指摘が相次いでいる日本代表のGK問題。鈴木の実力が疑問視される中、新戦力の台頭を期待するファン・サポーターは多い。