自分の人生を自分で選ぶ

本書が興味深いのは自己分析をするポイントを五感(すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に基づいている点でしょう。五感は、アリストテレスの時代から,外界のいろいろな刺激によって生ずる感覚として区別されてきました。松谷さんは次のように言います。

「あなたは、本当になりたい自分になっていますか?私はカウンセラーとして、多くの人の悩みを聞いてきました。その中で、よく耳にしたのが『本当は違うことがしたかった』『家族の影響でこの仕事になった』という言葉です。私が活動している医療業界では、親が医者や看護師だったから、とその道を選んだ人が少なくありません」(松谷さん)

「ふとしたきっかけから『あのときに〇〇に挑戦してみたかった』という思いが湧くことはありませんか?それは、心の奥に眠る本来の姿かもしれません。しかし、多くの人は、その姿に気づいても、実現するのは無理だと思いあきらめてしまいます。これが、人生の楽しさや充実感を失わせ、自信の喪失やストレスを引き起こす原因になります」(同)

では、どうすれば「理想の人生=ありたい姿」を実現できるのでしょうか?

本書では五感を活用して、人生をよい方向へと導く方法が紹介されています。人生は選択の連続です。自らを客観視してより良い人生を歩むきっかけをつかみましょう。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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