日本ワインが国際ワインコンクールで高い評価を獲得。

フランス・カンヌで開催された「ヴィナリ国際ワインコンクール(Vinalies Internationales)2024」にて、キッコーマングループのマンズワイン社が手がける「ソラリス マニフィカ 2017」が、日本の赤ワインとしては初となるグランド・ゴールドを受賞した。

東山のテロワールを体現した「ソラリス マニフィカ 2017」

「ソラリス マニフィカ 2017」は、マンズワイン社が手がける「ソラリス」シリーズ最上位のワイン。

そもそも「ソラリス」は、「日本の風土でプレミアムワインをつくる」をコンセプトに生産されているワインシリーズ。ソラリスとはラテン語で「太陽の」を意味する言葉で、このシリーズ名には「陽光をたっぷり浴びた良質なぶどうだけを使う」というマンズワイン社のこだわりと想いが込められている。

「ソラリス マニフィカ 2017」の「マニフィカ」はラテン語で「荘厳/壮麗」を意味。この銘柄を冠するワインは、出来の良いヴィンテージのトップキュヴェ用の原酒を樽で熟成させたあと、醸造責任者が認めたキュヴェをさらに厳選し、アッサンブラージュ比率を決める。

他のワインより長期間、壜(びん)熟成を行っており、2017年ヴィンテージにおいて上田市東山地区で栽培したカベルネ・ソーヴィニヨン種とメルロー種を50%ずつの比率で使用し、東山のテロワールを体現した。

同銘柄は現在、マンズワイン小諸ワイナリーショップにて先行販売されており、今年9月に全国発売予定だ。

その他2銘柄もゴールドやシルバーを受賞

残念ながらグランド・ゴールドは逃したものの、同社が手がける「ソラリス 千曲川 信濃リースリング クリオ・エクストラクション 2022」と「ソラリス 東山メルロー 2019」 もそれぞれ受賞を果たした。

オリジナル品種「信濃リースリング」を使用したワインが高い評価を獲得

現在販売中の「ソラリス 千曲川 信濃リースリング クリオ・エクストラクション 2022」はゴールドを受賞。

この銘柄の一番の特徴は、マンズワイン社が独自に交配したオリジナル品種「信濃リースリング」を使用している点。このぶどうを、収穫後に一度凍らせる「クリオ・エクストラクション製法」にかけ、香り高く贅沢な味わいの甘口ワインに仕上げた。

「ソラリス 東山メルロー 2019」はシルバーを受賞

「ソラリス 東山メルロー 2019」 はシルバーに輝いた。

このワインは、上田市東山地区の自社管理単一畑のメルロー種からつくられるトップキュヴェの一つ。厳しい収量制限と選果を経て発酵させたワインを、約20か月間樽で熟成し、最終的なテイスティングで認められたもののみを壜詰めして市場へと流している。

マンズワイン社は今後も「日本のぶどうからつくる日本ワイン」に注力し、さらなる品質向上を目指すという。ワイン好きは今後も同社の活動から目が離せない。

(IKKI)