Jリーグの試合球 写真:Getty Images

 2024明治安田J1リーグは観客動員数で順調な滑り出しを見せているようだ。ここから更に増やすことができれば、2019年の最多記録(1試合あたり平均2万751人)を更新する可能性もあるだろう。

 2024シーズンから20クラブとなったJ1は、3月17日の第4節終了までに計39試合を消化。開幕から累計77万7208人が来場し1試合あたりの平均数は1万9928人の状況だ。最多記録を更新した2019年の第4節終了時(1試合あたり平均2万343人)には僅かに及ばないが、今シーズンは第1節の横浜F・マリノス対東京ヴェルディ戦と第2節の浦和レッズ対東京ヴェルディ戦で5万人超えを既に2度記録しており、昨シーズン同時期の平均数1万7473人を大きく上回る形となっている。

 この要因として、東京Vが16年ぶりにJ1の舞台で戦っていることや、サンフレッチェ広島がサッカー専用の新スタジアム「エディオンピースウィング広島」を本拠地として使用開始したことが挙げられるだろう。なお、広島は第1節の浦和戦、第3節のサガン鳥栖戦のほか3月30日に開催される第5節のガンバ大阪戦と、ホームゲームのチケットが3試合連続で完売している。

 2018年夏に元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(現在UAE1部エミレーツ・クラブ所属)がヴィッセル神戸へ加入したこともあり、開幕から1シーズン通してプレーした2019年にはJ1での1試合平均観客数が初めて2万人を超えた。しかし、元バルセロナのレジェンドは昨年夏に神戸を退団。スーパースターと呼ばれる選手が不在となって迎えた今シーズンだが、入場者数の記録更新が期待されている。