サッカー日本代表「森保ジャパン」は今月26日開催の北中米W杯アジア2次予選で、13年ぶりに平壌で北朝鮮代表と対戦する。この一戦を控える中、北朝鮮は18日午前に弾道ミサイルを発射。ネット上では中立開催を求める声や、平壌開催を決めたアジアサッカー連盟（AFC）への批判が湧き起こっている。
今回の平壌開催については、日本サッカー協会（JFA）が今月11日に「金日成競技場での開催が正式決定した」と公式発表。日本政府や国連が北朝鮮に経済制裁を科していることを理由に、一部ではJFAが北朝鮮側に放映権料を支払わない可能性が報じられている。
北朝鮮が拉致・核・ミサイル問題を抱えているだけに、同国代表の国際大会参加や、平壌での試合開催には以前から反対意見が挙がっている。そんな中、日本政府は18日7時50分、首相官邸公式X（旧ツイッター）アカウントを通じて「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されました」とアナウンス。一部報道によると、ミサイルは日本の排他的経済水域（EEZ）外に落下したという。
国立開催の日本対北朝鮮を3日後に控えているだけに、今回のミサイル発射にはサッカーファンも次々と反応。「ミサイル打ってくる国がスポーツの国際大会に参加できるのか意味が分からない」「北朝鮮はもうＷ杯予選に参加しなくていい」「W杯予選出禁になってほしい」と、国際大会からの北朝鮮締め出しを求める声が挙がっている。
くわえて平壌開催の再考や、北朝鮮遠征の取り止めを望む意見も。「本当にあんな国で代表戦やるつもりなの？」「こんな状況でも、AFCは平壌で試合をやらせるのか！？」「26日のアウェーの北朝鮮との試合は中止せよ！」とAFC批判が噴出しているほか、「日本代表の皆様はアウェーの試合に行かないでください」「不戦敗で良いから、北朝鮮には行かないで」「平壌で試合やるよりも、国民の命が大事」「生きて帰って来られるのか心配」と、日本代表選手やスタッフ、森保一監督の今後も心配されている。
日本対北朝鮮の試合を巡っては、昨年10月1日に行われた第19回アジア競技大会（杭州アジア大会）男子サッカー準々決勝における北朝鮮の暴挙が話題に。前半からラフプレーを連発したほか、後半には一部選手が日本のスタッフからの給水ボトル強奪を試みたほか、スタッフに左手を挙げて威嚇。試合終了直後には、日本へのPK判定に立腹した選手が主審を追い回した。
パリ五輪アジア最終予選のなでしこジャパン（日本女子代表）対北朝鮮の開催地変更も、日本国内で話題に。この試合は平壌開催の予定だったが、AFCは北朝鮮に対して中立地での開催を検討するよう要求。キックオフ4日前にサウジアラビア開催が正式決定するというドタバタ劇に、MF熊谷紗希（ローマ）は「あってはならないと思う」と不満を漏らしていた。
