株式上場を目指す起業家に向けて、スタートアップ関連の法律知識を網羅した書籍『ストーリーでわかる 起業家のためのリスク&法律入門 致命的な失敗を避けるための26話』が、株式会社ダイヤモンド社から出版されました。
起業において重要な「リスクと法律」
起業するときに、設立登記や契約書の作成などにおいて法律の知識が必要となります。また、実際に起業してからは、データ漏洩や横領などといった数多くのリスクが起こり得るため、起業する人にとって法律をめぐる知見は大切な‟武器”となることでしょう。
法令違反や重大なリスクが明らかになった場合には、顧客・取引先・投資家・社会といったステークホルダーからの信用を失う可能性は否定できません。さらに、セクハラやパワハラ、反社会的勢力との取引などが生じた際には、株式上場ができなくなる恐れも……。
スタートアップの‟目線”で解説
この書籍では、創業期から最低限知っておきたい法律知識やノウハウを解説。
著者は、ベンチャーキャピタルを創業・経営している下平将人氏と、大企業やスタートアップの新規事業構築やM&A・投資、IPOの支援をしている弁護士の尾西祥平氏。
両氏の実務経験から、スタートアップによくある失敗事例を紹介し、ビジネスの成長を大きく阻害しかねないリスクとその予防のための法律知識をわかりやすく伝えるといいます。
著者プロフィール
下平 将人(しもだいら・まさと)
ベンチャーキャピタル「ON&BOARD(オンボード)」の共同創業者・代表パートナー。長野県松本市出身。弁護士として法律事務所で勤務後、LINE株式会社(現LINEヤフー株式会社)にて社内弁護士やAI領域の新規事業開発を経て、株式会社ドリームインキュベータの投資部門に参画。同社でベンチャーキャピタル「DIMENSION」を立ち上げ、長年にわたってスタートアップへの出資、支援に従事。2023年にベンチャーキャピタル「ON&BOARD」を共同創業。一橋大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院法務研究科修了。
尾西 祥平(おにし・しょうへい)
三浦法律事務所パートナー弁護士。ヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)コーポレート政策企画本部、佐藤総合法律事務所を経て現職。株式会社SmartHR社外取締役監査等委員・指名委員、ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社社外取締役、株式会社カミナシ社外監査役、スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアムアドバイザー、順天堂大学大学院医学研究科AIインキュベーションファームスタートアップ支援プロジェクトアドバイザー、一般社団法人Thinking Entertainments代表理事などを兼任。投資・M&A、IPO支援、コーポレートガバナンス、規制対応、新規事業構築支援などを主な業務とする。大阪芸術大学中途退学、法政大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院法務研究科修了。