東京の隠れ家的な土地、渋谷区広尾に中華とワインのレストラン「Winolog(ワイノログ)」がオープンした。

創作中華料理にワインという、新しいペアリングを楽しみたい。

閑静なエリアにオープンした創作中華とワインの店

同店は選りすぐられたワインに、中華広東料理の伝統と革新を融合させ、「ワインにピッタリと合う料理」を出す、今までにないペアリングの形を提供するレストランだ。

同店の総料理長である皆川浩正氏は、香港での修行や「赤坂櫻花亭」での料理長としての経験を持ち、30年以上にわたり広東料理を作り続けてきた。彼の手により生み出される料理は、伝統的な広東料理の真髄の味わいだ。

プレオープンでの人気

同店は今年の2月に、口コミのみで集客を行ったプレオープンを行い、大成功をおさめた。また、「Makuake」では、グルメ部門1位、総合部門5位に入る支援を集めている。

ゲストからのフィードバックの中では、特にトムヤム水餃子と魚の小籠包は、おかわり続出の人気を集めた。

アラカルトやペアリングコースで広東料理を味わう

同店では、夜はアラカルトとペアリングコース、昼はさっぱりした広東の伝統料理を提供する。料理、デザート、ワイン、お茶、すべてにこだわりぬいた同店の味を試してみよう。

夜はペアリングコースを一人当たり、ワイン5種付きで13,200円、アラカルトは8,000~10,000円程度となっており、昼は1,600円程度の予算で提供している。

ワインに合う広東料理

ここで、メニューの一例を見てみよう。

まず、「蒸しホタテの中華風」とナパのシャルドネのペアリングを試してみたい。

白髪ネギの青臭さを抑えるために、事前に白ワインに漬け込んでから油をかけて、ネギの香ばしい香りのみが楽しめるようにした。ホタテの間には海老真薯と、ワインと合わせるための隠し味でリンゴのスライスを挟んでいる。

樽感のあるシャルドネによく合う一皿だ。

「牛フィレ肉の黒胡椒ソースがけ」は、低温調理で仕上げた牛肉のロースト。ソースは中華の伝統的な黒胡椒ソースで味わいたい。

赤ワインに漬け込んでから調理をすることで、ワインとのマリアージュをより高いレベルで実現。フローラルな香りのするジンファンデルとのペアリングがお勧め。

「叉焼葱そば」は、総料理長の皆川浩正氏が30年かけて作り上げた中華そば。広東の伝統を研究し、完成した一品。

甘辛く炒めた葱とさっぱりとした醤油ベースのスープが良く混ざりあい、絶品の一皿だ。

そして、デザートの杏仁豆腐は、クリームブリュレの技術を用いて作っている。一切寒天を入れずに作った杏仁豆腐は非常に濃厚で、口に入れた瞬間に溶けてしまうほど。

こちらは、埼玉県狭山の紅茶でのティーペアリングがお勧めだ。

同店の外観は、ひっそりとたたずむ隠れ家の印象を持たせており、店内は上品さを持ちつつも気軽に楽しめるように設計している。

ワインで味わう中華料理。大切な人と絶品のペアリングを味わってみては。

Winolog
所在地:東京都渋谷区広尾5-17-4
営業時間:11:30〜14:30、17:00〜23:00
定休日:火曜日

(田原昌)