ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は今月16日開催の明治安田J1リーグ第4節で、町田ゼルビアに1-2で敗北。J1最下位に転落しただけに、同クラブOBのジェイ・ボスロイド氏が再びミハイロ・ペトロヴィッチ監督の解任論を唱えている。

 ペトロヴィッチ監督体制7年目の今季、開幕からGK菅野孝憲、GK高木駿、MF近藤友喜ら負傷離脱者が相次ぐ中、第2節サガン鳥栖戦から3連敗を喫した札幌。町田戦では、53分にFW藤尾翔太のゴールで先制を許すと、66分にもDFイブラヒム・ドレシェヴィッチのシュートから失点。85分に高卒1年目のMF原康介が今季初ゴールをマークも、あと一歩及ばなかった。

 古巣の危機的状況に、ジェイ氏は“ペトロヴィッチ監督限界説”を唱える。同氏は16日夜、X(旧ツイッター)を更新。「札幌について、これ以上続けるつもりはないが、私が言えるのは、これはミシャ(ペトロヴィッチ監督)がこのクラブにやって来てから起こっているということ。変わったのは人だけ。(監督の) インタビューは聞いていないが、選手の退団などについて言い訳するだろう」とし、今季低調の原因をDF田中駿太、MFルーカス・フェルナンデスなど複数選手の退団に求めるべきではないとの主張を展開している。

 その上で同氏は「結論から言えば、選手たちは(ミシャ監督に)反応していない。退屈だ。(私が)札幌を退団する際のスピーチで、クラブに変化があることを期待して、いくつかのことを述べたが、変化は無かった」

 「ディフェンスハーフでのポゼッションには、何の意味もない。左から右への長い対角線(のパス)には、何の意味もない。(監督の戦術には)プランBがない」と、現札幌指揮官の欠点を指摘。

 「札幌の文化はミシャ監督によって作られたものであり、すべて間違っている。アンジェ・ポステコグルーやケヴィン・マスカットが率いていた頃の横浜F・マリノスを見れば分かるように、彼らのキャラクターは選手たちに伝わっていた。だから横浜FMは勝者になった!」と綴ると、「控えめに言っても、とても残念だ」と古巣を切り捨てた。

 なお、ジェイ氏は今月3日にXを更新した際も、「レジェンドの小野伸二が監督になるのを見たい」と監督交代を望んでいる。これまで何度も古巣に喝を入れてきたが、ペトロヴィッチ監督に対する評価は厳しいままだ。