キム・ジンヒョン 写真:Getty Images

 セレッソ大阪は今月16日開催の明治安田J1リーグ第4節で、サガン鳥栖に2-0と勝利。GKキム・ジンヒョン(C大阪)がFWマルセロ・ヒアン(鳥栖)と交錯した際に膝を蹴られたと、ネット上で話題になっている。

 ファン・サポーターの間で問題視されているのは、C大阪が2点リードで迎えた77分のシーン。鳥栖は最終ラインから前線を狙ったロングフィードにヒアンが反応。ボールがバウンドしてペナルティエリアに入ると、キム・ジンヒョンがボールをかき出そうとするが、その際にヒアンが右足でキム・ジンヒョンの膝を蹴る格好になった。

 キム・ジンヒョンはボールをキャッチしたものの、膝を痛めてその場で倒れ込む。しかし主審はヒアンのファウルを取らず。日本代表DF毎熊晟矢(C大阪)が主審に抗議したが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入もなく、ノーファウルで試合再開となった。

 このシーンを巡って、X(旧ツイッター)上では「キム・ジンヒョン、思い切り蹴られているけど…」「キム・ジンヒョンの怪我が心配、大丈夫かな?」といった声が。「なぜ主審はヒアンにカードを出さないのか」などとノーファウルに対する疑問が相次ぐと、「サガン鳥栖のゴール裏から、キム・ジンヒョンに野次やブーイングが飛んでいる」といった情報も。ヒアンに対する差別的投稿も見られるなど、収拾がつかない状況だ。

 今もなお、ネット上での誹謗中傷や差別問題が絶えない日本サッカー界。直近数年間はサポーターのなりすましアカウントによる投稿も相次ぐなど深刻化しているだけに、一刻も早い差別撲滅が求められる。