DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)は今月14日、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の代表メンバーに選出。DF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)が負傷離脱する中、貴重な左サイドバック要員として期待されているが、ここに来てMF守田英正(スポルティングCP)と同じく問題を抱えている。
ドイツ紙『ビルト』によると、同選手は13日のトレーニング中に頭部を強打し、途中で練習打ち切り。首や背中にも痛みを抱えているほか、めまいの症状もあるという。またシュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督は14日の会見で「(17日のブンデスリーガ第26節ホッフェンハイム戦でプレーできるかどうか)分からない。欠場するのであれば、今週末までにいくつかの検査を受ける必要がある」とコメント。脳震とうの場合は少なくとも1週間ほど安静にする必要があるため、代表招集を辞退する可能性も考えられる。
日本代表メンバー入りの選手では、MF守田英正(スポルティングCP)が15日開催のUEFAヨーロッパリーグ・アタランタ戦を欠場。ポルトガル紙『ア・ボーラ』によると、同選手は今週のトレーニング中に頭部を強打したほか、13日に遠征でリスボンのウンベルト・デルガード空港へ向かう際、チームバスの車内で発熱。体調不良により、クラブ施設へ引き返したという。そのため、伊藤と同じく脳震とうによる北朝鮮戦への影響も心配される。
なお、日本代表の左サイドバックでは、AFCアジアカップの舞台で中山と伊藤が出場時間を分け合っていたが、中山が今月2日開催のリーズ・ユナイテッド戦で左膝内側靱帯を損傷。今季中の復帰が絶望的となっている。
その中山に替わるサイドバックとして、DF長友佑都(FC東京)がカタールW杯本大会以来およそ1年3か月ぶりにメンバー入り。所属クラブでは右サイドバックでの起用が続いているものの、21日の北朝鮮戦で伊藤にかわり左サイドバックでスタメン出場の可能性もある。