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空気圧や天気予報チェック……乗車前の準備を徹底しよう
「かも知れない運転」を習慣化させよう
空気圧や天気予報チェック……乗車前の準備を徹底しよう

天候の悪化が予想される場合も、慎重に運転する、事前準備を徹底するなどの防衛運転が欠かせません。出発地は快晴だったとしても、目的地は豪雨・豪雪の予報が出ている、といったことは事前に調べればすぐにわかります。
天候の変化によっては、事前に雨用・雪用タイヤを準備しておいたり、目的地に近づいたら速度を控えて走行したりするといった行動が必要です。
さらにJAFは、発進前に車の周辺を目視で確認することも重要だと指摘しています。例えば、運転席からでは見ることができない車の後方に、障害物がないか目視で確認しておくことです。
近年では、多くの車にバックモニターが搭載されていますが、自分の目でしっかりと確認しておけば、気づかずにバックしてぶつかってしまうことはないはずです。
シートベルトの装着も忘れてはいけない防衛運転のひとつです。万が一の事故発生時でも、シートベルトを装着していれば被害を最小限に抑えられるでしょう。
さらに、助手席や後席に乗る人のシートベルトの着用、チャイルドシートの正しい装着も防衛運転と言えるでしょう。
「かも知れない運転」を習慣化させよう

防衛運転では、乗車前の事前準備や危険性を意識した「かも知れない運転」を習慣化することが最も重要です。事故に巻き込まれる可能性を減らし、事故による被害軽減という大きな効果を得ることができます。
特に、交通事故に巻き込まれる可能性を減らすためには「車間距離の確保」「速度調節」「かもしれない運転」が重要といえます。
例えば、前方を走行する車がいつ急ブレーキをかけるか、判断するのは難しいものです。特に、見通しのいい道路では前車との車間距離が短くなる傾向にあります。前車が急ブレーキを踏んでも追突しないために、余裕を持った車間距離の確保が重要となります。
また、信号機のある交差点や見通しの悪い交差点でも、左右からの飛び出しなどを予測して、事前に速度を落として交差点に進入しましょう。速度を抑えていれば、接触事故を回避できるかもしれません。
さらに、前方に車が停まっている場合、状況が把握しにくくなります。突然、車が急発進したり、死角から歩行者や自転車が飛び出したりしてくるかもしれません。こうした不測の事態にも対応できるように、走行位置をセンターライン寄りにしたり、速度を落とすなどの対応が必要です。
常に「急に動き出すかもしれない」「飛び出してくるかもしれない」という「かもしれない運転」を実践することが防衛運転につながるのです。
急いでいたり、大事な用事があったりするときは、こうした準備や警戒がおろそかになりがちですが、普段の生活の中から安全運転を意識し、それにともなう行動を習慣化することで防衛運転の効果を最大限発揮できるのです。
文・室井大和/提供元・MOBY
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