広域強盗事件の指示役「ルフィ」との過去の関係が取りざたされたEXITの兼近大樹が15日、コンビでスペシャルキャスターを務めているフジテレビ系朝の情報番組『めざまし8』に生出演した。一方、夫の会社が家宅捜索を受けた木曜レギュラーの国際政治学者・三浦瑠麗氏は16日の放送にも姿がなく、4週連続の欠席となって「明暗」が分かれている。
兼近は、全国で相次ぐ広域強盗事件の指示役「ルフィ」との関係が指摘されている渡辺優樹容疑者らと共に2012年に窃盗事件で逮捕(兼近は不起訴処分)されたことがあり、YouTubeのライブ配信で「過去に知り合いだったのは事実」と認めて大きな騒動に。現在は更生しているものの、イメージ的にテレビ出演が困難になるのではと懸念されていた。
各局の判断に注目が集まったが、曜日レギュラーを務める10日放送のTBS系情報番組『ラヴィット!』に通常通りコンビで生出演。さらに、15日の『めざまし8』では、広域強盗事件のVTRが流れた後に司会の谷原章介から「最近頻発している強盗事件、特別な思いで注視してきたと思いますが、いかがですか」と尋ねられ、兼近が「僕としては昔の自分の知り合い、今はまったく関係ないとはいえ、過去に知り合いだった地元の方が、こういうふうに騒がしていることに関しては申し訳ないという気持ちがあります」と、初めてテレビで事件に言及すると共に謝罪した。
続けて、兼近は「加害者を根絶するために何ができるかというと加害者を知ること。何でこんなことするんだという疑問で終わらないで、その奥をもっと知っていく。僕はこれからも被害者の支援はもちろんのこと、加害者に回らないように、そういったところも目をしっかり向けていくこともしていきたい」などと語り、さまざまな支援を通して事件を防ぎたいという思いを訴えた。今回、ある意味で「みそぎ」ともいえるコメントを出したことで、今後は問題なくテレビ出演が続くとみられる。
一方の三浦氏は、夫の三浦清志氏が経営する投資会社が太陽光発電所の建設を名目に出資金約10億円を集めるも、事業の実体がなかったとして詐欺容疑で告訴され、1月下旬に東京地検特捜部の家宅捜索を受けたことで騒動に。三浦氏は「私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です」とコメントを発表し、事件と無関係であると訴えた。
だが、過去に政府の「成長戦略会議」で太陽光発電を推進する発言を繰り返していたことや、夫婦で互いの会社の株を半々で持っていると著書に記していたこと、互いの会社が同じビルのフロアにあることなどから「一切知り得ない」との主張に疑問符がついた。さらに、清志氏の代理人を務めていた弁護士が旧統一教会関係者であることが判明し、三浦氏は「正直、報道を見て驚いております」として、別の弁護士に担当を変えることになったと報告したが、これでより立場が危うくなった。
こうした一連の騒動の影響か、三浦氏は1月26日から『めざまし8』を欠席。最初の週こそ司会の永島優美アナが冒頭に「三浦さんはお休みです」とアナウンスしたが、翌週からは触れられることすらなく、今月16日まで4週連続で欠席している。現在も番組公式ホームページにレギュラーとして掲載されており降板したわけではないようだが、兼近と違って復帰のめどは立っていないようだ。
三浦氏はほぼレギュラー状態だった討論番組『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)からも姿を消しており、一部では「本人がメディア露出を自粛しているのでは」といった見方もあった。しかし、三浦氏は15日深夜放送のTOKYO FMのラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』に出演し、脳科学者の茂木健一郎氏と対談。「本を書く時間ができたから、今は推敲をしています」「事件とか大病とかって生き方を見直すチャンスじゃないですか。子どもと夜ご飯を食べる時間が少なかったけど、最近は一緒に食べることが多くなった」などと、現在の暮らしぶりを明かした。
三浦氏は「2日連続で夜に飲み歩き、夫ではない別の男性2人とそれぞれ腕組みデートをしていた」などと週刊誌にスキャンダルを報じられたが、これを茂木氏が「皆さん、毎日飲み歩いてるんじゃないですよ。たまたま、そういう日もあるだけ」とイジる場面もあった。どうやら、本人はメディア出演を自粛しているわけではなく、騒動をトークのネタにされることも許容しているようだ。
『めざまし8』において兼近との明暗が分かれたことについて、ネット上では「なんで兼近はよくて三浦瑠麗はダメなんだろう」「フジテレビの判断基準が分からない」「どっちも本人の問題じゃないのは同じなのに三浦瑠麗だけ出演できないのは不思議」といった声があがっている。
これについては、業界内で「事情説明できるかどうかの差」との見方がある。兼近は過去を洗いざらい告白した上で「現在は(ルフィと)無関係」「広域強盗事件にも関与していない」と断言したが、三浦氏は生配信番組で「捜査中の事件にコメントするのは控えてほしいと言われていますので、コメントを述べるのは困難でございます」などとして、夫のトラブルについて詳しい事情説明はできないとしている。結果として三浦氏は「グレー」という印象が残ってしまい、コンプライアンス的にテレビ局が起用を避けていると指摘されているようだ。
兼近は難局を乗り切って完全復活となりそうだが、三浦氏はこのままだとテレビから完全に消えてしまうかもしれない。
提供元・Business Journal
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