新型コロナウイルスの感染法上の分類が、季節性インフルエンザと同じ「5類」へと昨年5月に移行されて以来、初めての入社式シーズンをまもなく迎えます。コロナ禍では入社式をオンラインで行う企業が多かったものの、今年はリアルとオンラインどちらで行う企業が多いのでしょうか。

株式会社学情は、企業・団体617社の人事担当者を対象に「入社式」に関する調査を実施しました。

「リアル」で実施予定の企業がほとんど

2024年4月入社の入社式について、実施形式を尋ねると「リアルで実施」と回答した企業が88.0%でした。「リアル」の割合は、2023年(81.2%)より6.8ポイント増、2022年(67.2%)より20.8ポイント増とのことです。

「オンラインとリアルを組み合わせて実施」の3.3%を合わせると、9割以上の企業が「リアル」で実施予定と分かります。

「同期同士で交流して欲しい」「先輩社員と交流して欲しい」「役員と直接話してもらう機会にしたい」など、リアル実施だからこそ、社員同士のより深いコミュニケーションを期待している企業が多いようです。

約4割の企業が社員との交流コンテンツを用意

入社式で実施するコンテンツについても質問。「社員と交流できる」コンテンツが39.2%で最多でした。

「同期と一緒に『体験』ができる」(24.2%)、「キャリアプランなどの目標設定ができる」(5.9%)が続いています。

具体的な『体験』としては、「役員との懇親会を予定している」「社長から直接、辞令を交付する」「同期で一緒に困難を乗り超えてもらうために、入社式後に登山を実施する」「グループ会社全てを見学するツアーを行う」「ワークを通じて、同期同士の交流を深めてもらう」「ご家族にも、会社の経営方針やどのような社員がいるかを知ってもらうために、入社式の様子を配信する」などといった案が上がっているようです。

調査概要

調査期間:2024年2月22日(木)~3月1日(金)

調査対象:企業・団体の人事担当者

有効回答数:617社

調査方法:Web上でのアンケート調査

※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合があります。

<参照>

約9割が「入社式」をリアルで実施。前年比6.8ポイント増。「同期同士で交流して欲しい」「社員と交流し、会社の雰囲気を知って欲しい」の声