このほかには「候補作品を読み上げて欲しかった。シズルリール(短い動画)とちょっとした緊張感を楽しみにしていたのに」「テレビの前で絶叫した」「奇妙だけど、可笑しかった」「年寄りのレジェンドが最高の賞を授与することのマイナス点。他の作品に無礼だ」などのコメントや、舞台裏でハラハラしたプロデューサーの様子を表すミーム画像などが投稿されている。

スタッフも不意をつかれたのかもしれない。発表後、オーケストラの音楽の間に奇妙な間が流れた。

Deciderによると、ホストを務めたジミー・キンメルは授賞式終了後、同僚との会話で「彼は授賞式を一度も見たことがなかったんだと思う」とジョークで語ったという。「アメリカ人なら、”And Oscar ending goes to…”に至るまでのリズムを知っていると思うんだけど、アルはそうじゃなかった」と加えたという。

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混乱を生じさせたアル・パチーノだが、作品賞を誤って発表してしまうよりはマシだろう。

2017年に開催された第89回授賞式では、スタッフから誤った封筒を手渡されたプレゼンターのウォーレン・ベイティが、『ムーンライト』ではなく『ラ・ラ・ランド』と発表するありえないハプニングが発生し、カオスを引き起こした。