ル・ブラッシュを拠点とする「Blancpain(ブランパン)」が、閏年である本年を記念して、新作「ヴィルレ パーペチュアルカレンダー」を発表。レッドゴールドのケースを備えたこのモデルには、魅惑的でエレガントなグリーンのダイヤルが初めて採用されている。

ブランドの精神を体現した「ヴィルレ」コレクション

「ヴィルレ」コレクションのDNAは、その名前の由来である緑のモミ並木の村とブランパンのノウハウにあり、正真正銘の価値を体現している。

この精神を基盤にして制作されたパーペチュアルカレンダーは、閏年を含む月や年の変動を考慮してデイト表示を自動的に調整する複雑なカレンダーだ。パーペチュアルカレンダーはまさに記憶装置であり、2100年2月まで調整の必要はない。

ジュラ山脈の自然を彷彿とさせるエレガントなデザイン

「ヴィルレ パーペチュアルカレンダー」は、6時位置にムーンフェイズ機構が搭載され、比類なき表情を披露している。自動巻きムーブメント「5954」を搭載し、パワーリザーブは72時間。サファイア製ケースバックを通して、美しい仕上げや、ハニカム加工のレッドゴールド製ローター、シリコン製ヒゲゼンマイが確認できることだろう。

この複雑なパーペチュアルカレンダー機構には、ユーザーの利便性を向上するための、2つの特徴がある。1つ目は、表示切り替え中に着用者が時刻を調整してもカレンダー機構が損傷しないよう構成された安全なムーブメント。2つ目はアンダーラグ・コレクターである。

2005年、「ブランパン」が世界に先駆けてパーペチュアルカレンダーに採用したこの特許取得済みのシステムは、指先で押すだけですべての情報を調整することができ、専用工具は不要。ラグの下に配置されたこのコレクターは時計の着用時には姿を消す。ブランパンのパーペチュアルカレンダーは、カレンダーを搭載した時計によく見られる小さな“窪み”をなくした、滑らかですっきりとしたケースの側面を特徴としている。

さらに、カレンダー表示の配置にも工夫が凝らされている。ブランパンが開発・製造のすべてを手掛けたこの機構は、きわめて複雑でありながら、各種情報がダイヤル全体に明瞭に配置され、優れた可読性と美的バランスを実現した。エレガントなグリーンのサンレイ仕上げが施されたダイヤルは、職人たちがこのカレンダーを制作するグランド・コンプリケーションのアトリエを囲むジュウ渓谷のモミの森を想起させる。

ブラウンのアリゲーターレザーストラップは、何十年にもわたり時計製造の卓越性の発展を可能にしてきた、大地とその寛容さを象徴。また、「ヴィルレ」コレクションのシグネチャーである40mmのダブルステップベゼルのケースと、レッドゴールドのインデックスと針は、コントラストが織りなす芸術性を表現し、温かみのある色合いで均衡の取れたタイムピースに仕上がっている。

複雑な機構でありながら使いやすく、グリーンのダイヤルとレッドゴールドのケースを組み合わせた新しいパーペチュアルカレンダーは、閏年という特別なこの年の訪れを記念するにふさわしいモデルである。

(akihiro takeji)