東京五輪参戦の経験を持つニュージーランド(NZ)代表GKマイケル・ウッドは、2023シーズン限りでヴァンフォーレ甲府を期限付き移籍期間満了により退団。京都サンガも退団したが、オーストラリア1部リーグ新規参入のNZ国内クラブへ加入する可能性があるという。
ウッドはイングランド・サンダーランドの下部組織やオランダ・ヴィレムII、アルメレ・シティなどを経て、2022年1月に京都へ加入。東京五輪男子サッカー競技の準々決勝で、MF久保建英(レアル・ソシエダ)ら擁するU24日本代表相手に好セーブを連発していたこともあり、注目度が高かった。
しかし2023シーズン途中まで公式戦8試合の出場にとどまると、昨年8月に甲府へ期限付き移籍。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ4試合でゴールマウスを守るなど、決勝トーナメント進出に貢献した一方、J2リーグでは1試合の出場に終わった。
今年1月10日に甲府から京都への復帰が正式決定も、わずか1週間後に京都退団が公式発表されたウッド。2か月以上にわたりフリーの身であるが、NZ紙『NZヘラルド』が今月7日に伝えたところによると、2024/25シーズンから豪州1部リーグに参入するNZ国内クラブへ加入するという。
このクラブはイングランド2部ボーンマスを保有するアメリカ人実業家により、昨年11月に創設。オークランドに本拠地を構えており、クラブ名は今月14日にお披露目されるとのことだ。
また豪州1部新規参入クラブは、ウッドの他にも複数選手と契約を交わす見込み。FWジェイミー・マクラーレン(メルボルン・シティ)やFWブルーノ・フォルナローリ(メルボルン・ヴィクトリー)など、豪州代表選手を獲得する可能性もあるほか、初代監督にはスティーブ・コリカ氏が内定。同氏はかつて2000年から2001年にかけてサンフレッチェ広島でプレー。2010年の現役引退後は指導者の道に進んでおり、2018年5月から昨年11月までシドニーFCを指揮。豪州1部リーグ2度制覇という実績の持ち主だ。